【報告】ギャラリー57 「Throughout in my heart」 西村公一個展 2019年2月

2019年 2月5日~3月2日

毎年、バレンタイン時期に、パンオスリールで個展を開催するハートの作家、西村公一5回目の個展。

 

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5年目、5回目は、画材キットパスを使った新しい試み『ラミネートアート』、次の展示を開催する版画家近松素子さんとコラボした作品もあり、マスキングテープでパンオスリールの五周年を表現した作品や、原点にかえったドローイングあり。毎年、進化するハートの世界が展開しました。

●ラミネートハート----------------

 

今年の新しい取り組みは、ラミネートハート。

透明なラミネートのシートに、キットパスでハートを描き、それをラミネーターで閉じ込めるという手法です。

技術的には、キットパスが流れてしまったり、なかなかの苦戦があったようですが、この透明な作品を、少し浮かせてずらりと壁一面に飾った様子は圧巻でした。

価格は、キャンバスに描いた作品と差別化し、敢えて安価にしたそうです。作家は、「ここでしか買えない、自分を安く売るためのものを作ってみたい」と語ります。

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●タイトルは「Throughout in my heart」---------------

このタイトルは、2月、3月続いていく、二人の作家の想いがこめられています。

西村氏のあと、3月にパンオスリールで個展を開催する版画家・近松素子さんとは、1996年に2人展「through」を展開しました。

 23年も前に2人展をやった2人が続いてそれぞれ、個展を開催することになったことから、その頃を思い出しつつ、今現在のthroughout を表現したい・・そんな想いをこめて、それぞれの作品に取り組みました。

タイトルのバトンを渡すことにとどまらず、今回、二人は、共同作品に挑みました。

23年前に、近松さんの版画に、西村さんが作品を重ねた共同作品をつくったそうですが、今回は、西村さんのラミネートを預かった近松さんが、その上に、版画を重ねていくというアートにチャレンジです。

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●今年もパンやワインを販売。特に5周年なので-----------

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西村公一さんの個展の時期は、毎年、ハート型のパンをつくります。今年は『ベリーベリーデニッシュ』。フレッシュなラズベリーとブルーベリーをトッピング。バレンタインをイメージして、チョコレート風味のチーズケーキを敷きました。
パンオスリールも、負けずに進化します(^.^)

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●恒例のライブペインティング--------------------

2月9日は、5年目、5回目の西邨公一ライヴペインティングでした。

聴衆の前で窓にハートを描くことで、ギャラリー展示が完成する、恒例の催し。たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。息の合った同郷の遠藤雅美さんのパワフルな歌声にのせて、大きな窓を埋め尽くすハートが、キットパスで描かれました。

このライブの前日に、キットパスを生み出す日本理化学工業の大山会長の弔報が届きました。急きょ、窓に描く絵を考え直した西村さん。

コンセプトは、『働く幸せ』。多様なひとが重なりながらそれぞれに、いきいきと輝いている世界を感じました。

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当日は、大山会長への感謝の思いと、アーティストからの挑戦の意味をこめた、魂のパフォーマンスとなりました。

西村さんのメッセージはこちらです。

https://www.instagram.com/p/Btr_lTiBkza/?utm_source=ig_share_sheet&igshid=5icftzmirbaz

 

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●そして、たくさんの、たくさんの、人たち----------

 

西村さんの展示で特徴的なのは、とにかく人が訪ねてくること。作品を堪能するのはもちろん、作家に会って、話をしたい人が次々とやってきます。

そして、西村さんは、出会った一人一人をとても大切に思い、たくさん話をします。同じ時間に訪ねてきた人同士も自然と会話をするようになり、いつのまにか、ハートづくりのワークショップが始まったり、新たな展開が生まれたり。

西村さんのアートは、一人苦しみもがいて作品に挑み、それを見る人とともに楽しみ、やがて苦しみが昇華するという気がするのです。

 

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西村さんの唯一の「弟子」。小学生のTくん。久しぶりの再会。渋谷区役所や、東京タワーのイベントも、お手伝いにいきました。

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集まった皆さんと、いつのまにか、ワークショップが始まることは何度もありました。これは、期間中に所沢で開催したイベントの桜を真似て、皆でつくったマステアートです。

 

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赤ちゃんが生まれて引退した我がスタッフが、久しぶりに来店。すかさず「大きくなったね!」と、皆で盛り上がります。

こんなあたたかい光景が、何度も何度も見られるのは、ハートの展示の特徴でもあります。

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ラミネートのハートは、こうして手にすると、まるで浮かんでいるように見えます。

パンを食べに来たお客様や、これまで展示した作家たち、もちろん西村アートのファンの人たち。様々な人が、こうして笑顔の写真を撮ってくれました。

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●5年目のパンオスリール---------------------

   

「パンオスリールでの展示は、僕にとって、原点である」と、西村さんは言います。

年を重ねるごとに、ここでの展示は、コンセプチュアルなものになっている。

初めの年は、ここに展示した作品を展示期間中に販売することをひとつの大きな目的にしていたが、毎年、新しい取り組みに挑戦し、多くの人に知ってもらうことによって、ここから、次の大きな展開が生まれてきた。そんな場所になっていると、西村さんは言います。

そしてまた次の年、次の年と、原点に戻りながら作品と活動は、大きな広がりを生んでいます。

 

さあ、来年に向けて、また1年。ハートは広がっていきます。

 

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 過去のハート展についてはこちらです

 

2015年 微笑むハート展 ---------------------

http://pain-au-sourire.jp/?p=3106

❤オープニングパーティ http://pain-au-sourire.jp/?p=2671

❤ハートのデニッシュのコラボ商品の開発 http://pain-au-sourire.jp/?p=2814

❤マスキングハートのワークショップ http://pain-au-sourire.jp/?p=2946

❤路上でのTシャツパフォーマンス http://pain-au-sourire.jp/?p=3050

 

2016年 『a day in your smile』---------------------

http://pain-au-sourire.jp/?p=4780

❤ws  http://pain-au-sourire.jp/?p=4627

❤live  http://pain-au-sourire.jp/?p=4634

❤ws   http://pain-au-sourire.jp/?p=4708

❤cap  http://pain-au-sourire.jp/?p=4750

❤ws  http://pain-au-sourire.jp/?p=4765    http://pain-au-sourire.jp/?p=8054

 

 

2017年 「LOT OF HEART」---------------------

http://pain-au-sourire.jp/?p=6174

❤live http://pain-au-sourire.jp/?p=6132

 

 

 

2017年秋 番外編 Keep a green tree in your heart ・・Tシャツワークショップ ---------------------

 http://pain-au-sourire.jp/?p=7408

 

2018年 「Heart for(4)…」---------------------

 http://pain-au-sourire.jp/?p=8054

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