2022年7月5日(火)~7月23日(土)
パンオスリールの店内ギャラリー、暑い夏の始まりは、3回目となるスゲノマロさんと、 A.B.Mimuraさんの展覧会です。
テーマは「魔女」!!
今年はどんな世界を見せてくれるか、楽しみにしていた二人展です。
作家二人より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
約1年ぶり、福島出身の2人が織りなす展示会。
パン・オ・スリール発の二人展の今年のテーマは「魔女」。
架空の国、堕国(オチクニ)に伝わる、伝説の魔女たち。
“素直じゃない” “優しくない” “冷ややかだけど心は熱い” ……。
sugenomaroさんの“あでやか”で、“つややか”な色彩で描かれた、ちょっとこじれた性格の魔女たちに、A.B.Mimuraがつむぐ言の葉を添えてお届けします。
ちょっとDEEPな魔女の世界をぜひご堪能ください。
●搬入風景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3年目、3回目となるお二人の展示ですが、今年は、満を持して、お二人そろって搬入です。とうとう!!
福島と東京と離れていても、綿密な打ち合わせと準備を重ねてきたお二人。テキパキと作業が進みます。チームワーク、ばっちり!
福島のお土産、スタッフ皆でおいしくいただきました。箱がカワイイ。
美しく、展示ができあがりました。窓には、道行く人に呼びかけるように、キットパスでご案内が。いよいよスタートです!
●26人の魔女たちと26のテキスタイルと・・・・・・
一番大きな壁面には、壁面には、AからZまでの26人の魔女を描いた大きな貼り絵アート。
スゲノマロさんデザインの色鮮やかなテキスタイルを使った壁掛けアート、架空の国、堕国(オチクニ)に伝わる伝説の魔女たち。 素直じゃない、優しくない、冷ややかだけど心は熱い、ちょっとこじれ た性格の彼女たち。それぞれ、アルファベットを体で表現。
「怖いけど笑っちゃう」「何度も見てしまう」など、この画の前でしばしたたずんでいる女性がとても多くいらっしゃいました。
スゲノマロさんデザインの色鮮やかなテキスタイルを使った壁掛けアート。
刺繍をするときに使う木の枠を額として使いました。テキスタイルを飾るのにぴったりのアイディアです。
そして、このテキスタイル作品も、26種。AからZまでの名前がついています。
魔女も26人、テキスタイルも26種。。この謎は、2週目に完成する冊子が謎解きをしてくれます。楽しみ!
1年目も2年目も大好評だった大判のハンカチで表現したテキスタイル作品。今年は5種。こちらは、カフェスペースの壁面に、さりげなくディスプレイされました。
●今年はコラボクッキーに挑戦 魔女のクッキーとは?・・・・・・・・・・・・・・
そして、今年初めての挑戦は、クッキー。スゲノマロさんのデザインした箱に、パンオスリールがクッキーを作って詰め合わせるという、パン屋のギャラリーならではの企画です。
クッキーを開発・製造したのは、パンオスリールに所属しながら、プロのパティシエとして、オリジナルケーキやクッキーを作り続けている、@sweetblue a さん。魔女をイメージして、蝶々・蝋燭・黒猫・葉っぱ・赤いチューリップの5種のココアクッキーを完成させました。
スゲノマロさんのイメージに合わせ、蝋燭の蝋のたれ方までこだわったアイシング。色も自然な色というよりは、魔女っぽい色を工夫しました。お二人も大満足。箱詰めすると、3人のコラボ作品のような仕上がりになりました。
クッキーに合わせた黒い箱に、スゲノマロさんのデザインがあしらわれました。
3つの花は、こちらの3人。そして下からあやしく花を見守るのは、パンオスリールのMichikoさんですよと、あとからお聞きして、びっくり。これは4人の秘密の画ですね。
そして、地方のファンの方々にもクッキーが届くよう、パンオスリールの通販セットとのコラボも実施しました。
●続々増えていく作品たち、そしてメインの冊子のお披露目・・・・・・・・・・・・・・・・
2週目。いよいよ、 A.B.Mimuraさんがプロデユースした冊子「オチクニの魔女」が到着しました。
編集者である A.B.Mimuraさんは、スゲノマロさんのアートに魅せられ、そのアートを言葉で表現し、「本」「冊子」という形で完成させることにこだわってきました。
今年も、画と言葉を紡いだ渾身の1冊ができました。
見開きで1魔女。左ページには、アルファベット26文字にちなんだ26人の魔女の切り絵と、壁にかかった26のテキスタイル作品が一つになった、鮮やかなスゲノマロさんの作品が。これまでバラバラに展示されていた魔女たちと、テキスタイル作品が、ここでひとつにアートになったのです。
そして、右ページには、 A.B.Mimuraさんが紡ぐ魔女の解説。一人一人の性格や特徴を散文のように表現しています。
この見開きが26続いていく、作品集は、まるで「魔女図鑑」デス!スバラシイ。
A.B.Mimuraさんと、スゲノマロさんの出会い。そして冊子作りの変遷については、インタビュー記事にまとめられたものがあります。
ぜひご一読ください。
会期中には、スゲノマロさんから、また新しい作品も届きました。テーブルの下から生えている?ようにみえるペーパーウェイト。
こちらもまた、不思議で怖いけど、なぜかクスリと笑ってしまう、愛おしいような作品です。
●訪れた人たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
会期中は、お二人の縁の方々はもちろん、パンオスリールで個展を開催したことのあるアーティストや、ギャラリーのファンの方など、新たな出会いもありました。
ランチプレートやパフェを食べながら、初めましての方とも楽しくアートの話をするひととき。
2年間、在廊できなかったスゲノマロさんにとっては初めての経験でした。次々と焼けるパンをトレイいっぱいに抱えて、満面の笑顔(^.^)のスゲノさんは、ダークなアートを生み出すアーティストとは思えない、気さくで楽しい一面を見せてくれました。
そして何より、3回目の正直で、お二人揃って一日在店。二人が一緒にいること。それだけで感動してしまうパン屋なのでした。
●そしてまた会いましょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最終日。残念ながら、スゲノマロさんは東京に来ることができませんでした。それでも、アートを鑑賞に来た方々と一緒に、和気あいあいと片付けまで過ごすことができました。
「オチクニの魔女」。これから、ポストカードブックなども制作中。
秋には、さらにパワーアップして、都内のギャラリーで、また鑑賞することができるそうです。
ぜひ、足をお運びください。
会期を終えて スゲノマロさんのInstagramより・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3週間にわたり開催してきました『オチクニの魔女』、先週土曜日をもちまして第一幕閉幕いたしました
お久しぶりの方、初めましての方、不安定な天候にもかかわらずご来店頂きまして本当にありがとうございました!
3年目にしてようやく上京でき、あたたかく出迎えてくださった @pain_au_sourire さん、
こちらの想像以上の魔女クッキーを作り上げてくださった @sweetblue_a さん、
最後の最後まで迷惑をかけてしまった @abmimura さん、
楽しかったです!
ありがとうございました!
『オチクニの魔女』は第二幕へ♀️
会期を終えて A.B.MimuraさんのInstagramより・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大切な何か
・
新しい出会い
励ましのことば
お久しぶりの感動
お店のスタッフみなさんの
あたたかさ
・
みなさまに感謝
・
オチクニの魔女
第一幕閉幕です
出展者プロフィール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
sugenomaro スゲノマロ/画家、イラストレーター
1982年福島県生まれ。福島、東京を中心に展示会を開催。漆黒ドローイング、イビツなハリ絵、極彩色テキスタイル 。ニッチな雑貨、ナンセンス絵本。
A.B.Mimura ミムラアキコ/企画・編集・執筆
福島県生まれ。出版社を経て、販促物企画・制作、機関誌編集に携わる。2018年同郷の画家sugenomaroと出会い、紙媒体を中心に制作活動を続ける。共著に絵本『てふ ひらり はたり』、短編『白鷺の野辺送り』。
過去の展示はこちら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2020年
オノマトペ × テキスタイル × 絵本
「てふ ひらり はたり」の世界
http://pain-au-sourire.jp/?p=11992
2021年 源氏物語 × 和歌 × 花鳥風月
ゆめ まぼろし
http://pain-au-sourire.jp/?p=13877