２０２３年 ２月２８日 ～ ３月 11 日
春の訪れを感じるころ、銅版画家の、近松素子さんの個展が開催されました。
今年で６回目。
毎年、3月の声を聞くと、あの心安らぐ世界がギャラリーを包み込んでくれることを、パン屋のスタッフも楽しみに待っていた展覧会です。
個展に向けて 作家より・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近松素子展 エブリデイ、フォエバ(everyday, forever) vol.6_「つづいてく」に寄せて
パン・オ・スリールでの展覧会のテーマは「エブリデイ、フォエバ」。
この言葉は私にとって憧れであり、願いであり、光りの一つです。
そんな憧れや願いを抱いていても、迷うし悩むし惑う。
恐らくその時はその時で、違う視点で見ているんだろう。
それもまた表情のひとつ。
つづいてく日々。
どこに辿り着きたいのか。
毎年、年の始めにこの言葉と対峙し、巡り巡ってまた私はここに立つのです。
近松素子
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今年もまた仲良く搬入と搬出
毎年、1月から3月までは、レギュラーのアーティストさんたちが、店内を飾ってくれるようになりました。1月の徳治昭さん、2月の西村公一さん、そして3月の近松素子さん。なんと、西村さんをはさんで前後のお二人は、西村さんが紹介してくれた西の地で大活躍するお二人なのです。
特に、近松さんとは若き頃に二人展も開催した仲良し。近松さんの搬入の日に併せて、西村さんは搬出すると決めています。そうすると、一瞬の二人展が、壁面に展開されるという素敵なことが起こるのです。パンオスリールだけの特権で、そのコラボを楽しむ日でもあります。
互いの作品を鑑賞しながら、切磋琢磨する同世代の二人。とても素敵な光景です。
つかの間の
二人展
そして、キットパスでウィンドウアート。西村公一画伯のご指導と撮影の元、かわいいウィンドウアートができました。
作品の数々
今年の作品は、いつもにもまして、色の美しさが引き立ちます。
さくらのつぼみが膨らみかけたこの時期に、待ち遠しい春を感じる穏やかなピンクや緑、黄色。色のない冬から、もうすぐやってくる春を見つけるような日々でした。
動画はこちらです
パン・オ・スリール(@pain_au_sourire) | Instagram
西に東に版まつり
精力的に、個展やグループ展を開催する近松さん。今年の春は、自ら「春の版まつり」と名付けるほどの過密スケジュール。この東京の個展を皮切りに、西に東に大忙し。刷る、動く、そしてパンを食べる、行ったり来たりの毎日です。
そんな近松さんの作品を楽しみに、パンオスリール縁のアーティストたちも次々とやってきました。
たくさんの作品が旅立ちました。2枚目、3枚目の作品を求めてくる人も多く、また、パンオスリールのスタッフも、新居に飾るために何日もかけて選びました。
以下は、近松さんのFacebookから抜粋した写真です。会期の最初と最後しかいなかったとはとても思えないほど、心はパンと、東京に置いてきた我が子のような作品たちのもとにあるようで、日々、楽しい記事をあげてくれました。
会期を終えて 近松素子Facebookより抜粋
パン・オ・スリールでの展覧会、11日土曜日に無事に終わりました！お運び頂いた皆さま、こちらでご覧頂いた皆さま、ありがとうございました。お会いできなかった皆さま、また今度！久々お会いできた皆さまも、また今度！
これからも日々を積み重ね、制作も重ねてゆきます。
スリールの須藤ご夫妻、スタッフの皆さま、ありがとうございました。食べ損なったパンがたくさんありますー。
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近松素子展
エブリデイ、フォエバ vol.6_「つづいてく」
2023年2月28日(火)〜3月11日(土)
パン・オ・スリール(渋谷)
◆プロフィール
神戸市生まれ、神戸市在住
嵯峨美術短期大学ビジュアルデザイン科 卒業
京都インターナショナル美術専門学校 絵画・版画コース 卒業
現在、自宅と兵庫県西宮市の銅版画工房アトリエ凹凸にて制作すると共に、
同工房併設の版画教室 銅版画講師
主な個展
ギャラリー白（大阪）’90 ’99 ’00 ’04 ’07 ’09 ’11 ’13 ’15 ’17 ’19 ’21
Oギャラリー（東京）’08 ’10 ’12 ’14 ’15 ’16 ’18 ’20 ’21
パン・オ・スリール（東京）’18 ’19 ’20 ’21 ’22
OLD BOOK & GALLERY SHIRASA（神戸）’11 ’12 ’13
ギャラリーアライ(兵庫県西宮市)’16 ‘18 ’20 ’22
ギャラリーヘプタゴン（京都）’21
他多数
主なグループ展
Internatinal Print Exchang programme（インド）’17
ギャラリズム in 中津（大阪・ギャラリーピアス）’17 ’22
いきづく空間（大阪・ギャラリー白）’05〜毎年
アトリエ凹凸展（西宮・大阪・東京・仏・露）’93〜毎年
他多数
