2018年9月1日(土)17:30~19:30
パンオスリール、初めての試み。絵本を「語る」催しが開催されました。
読み聞かせでも朗読でもなく、語り。どんなものなのか、どんな風に展開するのか、当日までわくわくしながら待ちました。
参加者は、小河さんのファンの皆さんに加え、いつものパンオスリールのお客様も。大人も子供も合わせて14名。イベントスペースがいっぱいになる満員御礼となりました。
今回、小河さんが選んでくれた絵本は3冊。
パン屋にちなんだお話、
森の酵母にちなんだ、森の話、
そして、現在開催中のギャラリー展示「ロストワールド」にちなんで、恐竜のお話。
まずは、店頭に並んだパンを背景に、パンと森の絵本。短いお話ですが、小河さんの張りのある声と、表情豊かな表現に、子供たちも心を奪われていました。
2冊の語りを楽しんだ後は、楽しいパンの試食タイム。初めて会った参加者同士が、パンを囲みながら、自己紹介となりました。
後半は、ギャラリー展示の恐竜たちをバックに、長編の恐竜の物語。気候が変動していく中で、子を失った草食恐竜と、親を失った肉食恐竜の子が深い愛情でつながり、そして最後を迎えていくという、悲しいストーリーです。
語りとは、想像力のスクリーンに映し出す、まるで映画のような語り劇です。
語り手は、紙芝居のように、絵を追いながら、絵のないところは、それぞれの聴き手の想像力で物語を埋めていきました。
終了後は、緊張から解き放たれ、参加者一人一人が感じたこと、一人一人が心に紡いだ物語の真実を語りあいました。
小さな子供のお母さん、お年寄りの施設で働く人、イラストレーター、キャリアウーマンやクリエイターなど、それぞれの日常や視点によって、同じ時間と同じ絵本を共有しても、それぞれのストーリーがあることもわかりました。こうして、心にたまったお話を話し合ったり、絵に描いてみたりするひと時も、大切な時間なのだそうです。
大満足の参加者の皆さん。またお会いできる日を楽しみに!
語り師 小河知夏 https://www.ogawa-chinatsu.com/
【語りProfile】
東京近郊の国有文化財やギャラリー、お寺、カフェ、学校など様々な場所で語りライブを開催
【主な作品】
角田光代:作 名前
浜田廣介:作 泣いた赤鬼
工藤直子:作 おいでもんしろちょう
斎藤隆介:作 モチモチの木
星新一:作 ボッコちゃん
マージェリー・W・ビアンコ:作 ビロードのウサギ
アーノルド・ローベル:作 おてがみ
今西祐行:作 一つの花
小沢昭巳:作 とべないほたる
オーヘンリー:作 賢者の贈り物
芥川龍之介:作 蜘蛛の糸
銀色夏生作 夕方らせん 他