【報告】ギャラリー25 地域の木と向き合う ~大分県湯布院町に育つ木から生まれる「箸」

展示&販売&ワークショップ「箸屋一膳×フェアウッド×パン・オ・スリール」

期間 2016年11月15日(火)~12月3日(土)

主催 フェアウッドカフェ、箸屋一膳、パン・オ・スリール

森を壊さない、産地や作り手が明らかな木材の使い方をお勧めする「フェアウッドカフェ」と、店内の内装や家具にフェアウッドを取り入れている「パン・オ・スリール」とのコラボレーションでの展示・販売会の第3弾です。

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今回ご紹介するのは、使いやすい長さ」「持ちやすい太さ・形」など細部にわたりこだわる、湯布院のお箸の専門店「箸屋一膳」さん。

毎日使う「箸」。

日本人にとって欠かすことのできない生活の一部となっているお箸は、様々な樹種、形、素材そのままのものや、塗り方のバリエーションも入れると数えきれないほどの種類が日本中にあります。

箸屋一膳さんは、そんなお箸に焦点をあて、「使いやすい長さ」「持ちやすい太さ・形」など細部までこだわるものづくりをしています。

地元の木を丸太から使い、樹種の違いを上手に表現したお箸。

「木の花言葉」でお箸を選んでいく人も多くいらっしゃいました。

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店内には、湯布院の木を使ったお箸がいっぱい。

菜箸、麺箸などの用途別あり、樹種別に並ぶコーナーあり、小さな小さな子ども箸もあります。

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小さな豆を拾う体験、自分に合った長さを選ぶことも。

家族のために、名入りのお箸を作ってもらう方も多くいらっしゃいました。とにかくたくさ~ん、売れましたよ。

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期間中のワークショップ

11月18日、19日

湯布院から箸屋一膳さんが在店。ほぼ一日中、箸屋一膳のご夫婦が一日在店されて、箸選びの相談にのったり、絵付けの体験を実施しました。

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出入り自由のワークショップ。湯布院から、我が子のお箸に絵を描くママさんたち、お子さんを連れてくる方、男性の参加も。

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学生からシニアまで、そうそう、お箸は、誰もが使うものなんですね。

アイディアいっぱいの絵付け、文字入れは楽しいひとときになりました。

たくさんのかたが、パンと箸を持ち帰りました。雨の休日、早めのクリスマスプレゼントになったようです。

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名入れや絵付けをしたお箸は、箸屋一膳さんが、湯布院に持ち帰り、コーティングしなおして、送り返してくれました。

何度も、湯布院と東京の間で、たくさんのお箸が往復しました。

パン屋でお箸? いやいや、誰も違和感を感じていませんでしたね。フェアウッドの食器の展示も、すっかりお客様に定着してきたようです。

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箸屋一膳 http://848ichizen.com/

お箸の素材は「湯布院町に生まれ育った木」。箸職人・西原慎一郎さんが生活している湯布院町は、シンボルである標高1584mの由布岳を中心に1000m級の山々に囲まれた小さな盆地です。そこに育つ数百種類もの木々、山の恩恵を受けて箸づくりは行われています。お箸にするために伐採するのではなく、山を守るために、地域を整えるために、伐採・間伐せざるを得なかった木を丸太の状態から何年もかけて乾燥させ、一から手作りでお箸を製作しています。同じ木でも切る場所や育っていた環境によって木目や色、硬さが変わります。それはまさに人間と同じ。それぞれに特徴があり面白さがあります。その一つ一つの特徴を生かしながら、私たちの生活に欠かせないお箸に仕上げています。

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フェアウッドカフェ http://www.fairwood.jp/cafe/news/hashiya161115.html

フェアウッド・パートナーズは、森や木が大好きな人たちが集まって、日本の、そして世界の森を守りたいという思いから活動をしています。

幸運にも、海外や日本の各地の森を訪れ、そこで暮らす人や働く人たちとお会いする森はかつての豊かさを失っている現実も目の当たりにしてきました。森を壊さない木の選び方や使い方を、もっと広げていきたいと思っています。

フェアウッド・パートナーズは、国際環境 NGO FoE Japan と地球・人間環境フォーラムの共同プロジェクトです。

 

 

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