【報告】パン屋のギャラリー141 Midori S.Inoue NewYork 1988-2002 「記憶」と「空想」   ~谷川俊太郎の言葉と共に~ 

2023年5月10日~27日

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2023年5月の3週間は、パンオスリール、久々の写真展が開催されました。
写真家 Midori S. Inoue が、ニューヨーク(NY)で長く暮らした日々の中で、ファインダー越しに切り取った、市井の人々をモノクロームで表現した作品がそろいました。

Midori S. Inoue さんは、この個展をひとつのスタートに、この90年代のNYで撮りだめた写真に詩人・谷川俊太郎さんが寄せてくれた言葉を紡いだフォト絵本を出版するためのクラウドファンディングをスタートします。

期間中に出会った一人一人の皆さんとの対話を楽しみ、
多くの方の共感が集まった展覧会となりました。

搬入は賑やかに

パンオスリールでは本当に久しぶりの写真展。いつもは箱の中から色があふれてくるようなイラストや版画がそろう搬入風景。今回は、モノクロームの写真の数々に、新鮮な気持ち!丸井などでも展覧会を開催している仲間たちと一緒に、さあ、スタートです!

店内の壁面に展開されたニューヨーク

パンオスリールのカフェスペース、イベントスペースの壁面いっぱいに、90年代のNYが生き生きと再現されました。「まるでNYのカフェにいるみたい」というお客様も多かったことが印象的でした。



90年代。生き生きとしたニューヨークの人々

Midoriさんが写真を通して語りかけているのは「あなたはあなたのままでいい」というメッセージ。日本での成長期に、生きづらさを感じていた彼女自身が、拠点を移し、学生時代、卒業後も過ごした NYでは、皆が違うこと自体がすばらしいことだという価値観をもつ人々に育まれて暮らすことで、自由にのびのびとした生き方ができるようになったということです。

社会的な不安や貧困など、多くの問題を抱えるNYの90年代。それでも一人一人の人の生き生きとした自己肯定感をそのまま、ファインダー越しに見た彼女の心の内が伝わってくるような作品の数々です。

こちらは「パン屋のおばさん」という作品!!なんと!!



谷川俊太郎さんがよせた言葉

写真一つ一つに、彼女が敬愛してやまない詩人・谷川俊太郎氏が、言葉を紡いでくれました。その数20点!

今回のパン・オ・スリールで開催される個展では、写真と共に、谷川俊太郎さんの言葉も併せてご紹介しました。

写真と言葉が織りなす作品は、訪れる人の心を打ち、涙する人もありました。

たくさんの言葉は、ぜひ「フォト絵本」で見てくださいね!

毎日開催されたライブ配信

期間中、3週間毎日同じ時間に、Facebookライブを配信。店内の一角を使って、ある時はリモートで。ある時はゲストをお呼びして。ある時はたまたまいらしたお客様に声をかけて。

アート、命、子供、障がい、、様々なテーマで、今を自分らしく生きる人たちの声を切り取ります。

最終日は、パンオスリールとのトークライブに!Midoriさんの問いかけはとても自然で優しさにあふれ、楽しくお話しすることができました。こちらをクリックしてみてね。↓

(3) Facebook

あなたも写真に言葉を!

詩人・谷川俊太郎さんが写真に言葉を添えてくれたように、訪れたお客様にも声をかけ、Midoriさんの写真にそれぞれの言葉を書いてみるという試みをしました。はじめは「ハードル高い」「俊太郎さんの詩を見たら無理無理」と言っていた人たちも、おしゃべりをしたり、写真を選んだりしているうちに、自然と、自分自身と写真との対話を楽しみ、一言の言葉を紡いでいくようになりました。

その数、100点以上!3週間の個展んの大成果です。

こちらは、パンオスリール初代の店頭スタッフさん。故郷に帰り、家族が増えて、コロナ禍依頼、数年ぶりの来店。家族皆で、チャレンジしてくれました。

個展に訪れたたくさんの人々は応援団に

Midoriさんの個展を目指して、
一日中途切れなく 多くの方が訪れました。

また、パン屋のお客様もたくさんMidoriさんと話をしました。

これまでパンオスリールで個展を開催したアーティストたちもたくさん訪れました。

Midoriさんのいない時間にも、パンを買いがてら写真を見て、一言感想を書いていくお年寄りもいました。

気さくであたたかいMidoriさんは、誰とでもすぐに友達になり、特に小さな子供たちとは親友に!遊びながら、おしゃべりしながら写真もたくさん撮りました。

フォト絵本への想いもたくさん語り、多くの方が、出版に向けての応援団になったのではないかと思います。

フォト絵本の出版を目指して

NYの90年代を切り取った彼女の写真の数々と、谷川俊太郎さんの言葉が織りなす作品群を1冊にまとめた「フォト絵本」の計画があります。

そして、今回は、Midori S. Inoue さんと谷川俊太郎さんのコラボ作品集に多くの方に知ってもらい、共感した皆さんと一緒に、クラウドファンディングという形で出版実現に向けてスタートを切る個展でもありました。

そしてそして、6月11日、いよいよ、クラウドファンディングが始まりました!

Midori S. Inoue さん の想いと、夢と、メッセージをぜひじっくりと見て、ご協力をお願いします!!

https://motion-gallery.net/projects/memory-im

Midori S. Inoue さん からのメッセージ(フェイスブックより抜粋)

クラウドファンディングのページが11日日曜日!本日正午!お昼の12時に公開されました!この半年、team緑とともに総力を挙げ作り込んでまいりました!Midori S. Inoueの活動、このフォト絵本が出来上がるまでのストーリー、この本への想い等が分かり易くまとまったとてもステキなページに仕上がっております。ぜひご覧いただけましたら嬉しいです!!!そして、このフォト絵本は私と皆様の想い/愛も一緒に載せて出版したいと思っております。実は細部に渡ってこだわり、素晴らしい一冊になりました。出版後は、お一人でも多くの方に届くよう、行商してでも日本全国回って講演会/お話会/iPhone講座/対話の講座/親子の対話の講座…など、お届けできるならば、何でもしてまいります。ぜひぜひご支援のほどよろしくお願いいたします!いつも応援感謝しております。

井上緑



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番外編 パンとともに・・・

期間中、たくさんパンを食べて、お客様にもたくさんパンをお勧めしてくれたMidoriさん!

パンオスリールのパンを使ったおうちメニューの紹介もしてくれました。おいしそう。

最終日は、朝礼を見学。

明け方の店内。パンと作品!

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