【報告】ギャラリー126 キットパス皆画展 6年目

日時:1st:2022年8月23日(火)~9月3日(土)

2nd:2022年9月6日(火)~9 月17日(土) 

主催:日本理化学工業株式会社  

協力:パン・オ・スリール、写真集食堂 めぐたま、con*tio

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社員の7割を障がい者雇用している、日本理化学工業。

工場を訪問すると、知的障がいの社員が働きやすく、長所を生かせるような様々な工夫がいっぱいで、こうした工夫を積み重ねることで、皆が一緒に生き生きと働くことができるということを実感します。

さらに、彼らの生き生きと働く姿に触れると、「働く」ってなんだろう。仕事って何だろうと、自分自身の生き方を振り返る機会になります。

そんな日本理化学工業がつくっているのが「キットパス」。窓や鏡にもするすると画けて、簡単に消すことができる。水で溶かせば水彩画のようにもなる楽しくてステキな画材です。

店内で様々なアーティストの展覧会を開催してきたパンオスリールでは、この素敵な画材「キットパス」を皆で使って、6年前から、たくさんの人に絵を描いていただく展覧会を開催しています。

『キットパス皆画展(かいがてん)』は、今年で6回目!6年目! 

1年目のスタートは、パンオスリール・写真集食堂めぐたま・con*tioさんの有志の実行委員会で開催した皆画展。その後、日本理化学工業さんが主催となり、パワーアップしています。

今年もまた、主旨に賛同した計110名近くの画家、絵本作家、イラストレーター、障がいのあるアーティスト、キットパスアートインストラクター、そして日本理化学工業の社員など、様々な人たちが参加をしました。8月からの一か月の期間に1st、2ndと、作品を入れ替えながら、110の作品が並びました。

多種多様な表現と、皆が一緒に働く「皆働社会」についても考える機会になればうれしいです。

搬入風景

今年も、日本理化学工業さんから、社長はじめ、スタッフの皆さんがご来店。ギャラリー設営をコーディネートする、障がい者アートの専門家、
con*tio さんと共に、前半の50以上の作品を仕分けし、キャプションをつけ、ていねいにていねいに。故大山会長の大切にしていた言葉も壁に描きます。

ウィンドウには、シンプルに題字を。これから訪ねてくるアーティストやお客様たちに自由にこの大きな窓を埋めてもらうのが、パンオスリールの大事な役目です。

多様なアーティストの多彩な作品

今年もまた、主旨に賛同した計110名近くの画家、絵本作家、イラストレーター、障がいのあるアーティスト、キットパスアートインストラクター、そして日本理化学工業の社員など、様々な人たちが参加をしました。8月からの一か月の期間に1st、2ndと、作品を入れ替えながら、110の作品が並びました。

パンと作品のコラボレーションもキットパス皆画展の特徴。パンのいい香りに包まれて、皆が笑顔になる展覧会です。アートに力を入れるおなじみの障害者施設は、
con*tio さんが、年間を通してサポートしてきた素晴らしい施設ばかりです。

キットパスでウィンドウアートの皆展展

搬入時、タイトル文字だけが描かれたパンオスリールの大きな窓。

どうなるかなと思いつつ、いらしたアーティストさんに声をかけると、皆さん喜んで即興アートに挑戦してくれました。今年も笹木芳夫さん、そして武永リヨさんが皮切りに。特徴のある鮮やかな絵が完成すると、どんどんアートは増えていきます。親子で描く人、生徒と先生、そして絵を購入したお客様も・・・!

1Stシーズンに窓はいっぱいになり、後半は隙間を見つけて。。になりました。

集まれ!みんな

今年は、コロナ禍ではあるものの、久しぶりに、少しずついろいろなイベントに人が集まるようになった夏でした。「来てください」といえるようになった夏でした。

アーティスト同士の交流もたくさんみることができました。偶然同じ時間に来店された方々を紹介し、お互いに絵を見てつながる様子をみるのがとても楽しみでした。

また、施設の職員さんとは、アートが好きな人たちに、通所で絵を描いていただくときの苦労話や、それぞれの利用者さんがどんなにいい絵を描くかを熱心にお話しいただくなど貴重な話を聞くことができました。

今年は多くのご家族が来店し、お子さんやお孫さんの作品を誇らしく鑑賞されている風景もたくさん見ることができて、うれしい経験になりました。


また、会期中は、多くのアーティストの皆さんに、キットパスの良さや、使い勝手についての様々な意見も聞くことができる機会にもなり、これからのキットパスの深化がたのしみです。

そしてたくさんの作品を購入いただきました。アーティストの皆さんにとって、うれしい報告がたくさんできました。

また来年もお待ちしています!

参加アーティスト一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1stアート・メープルかれん(宇都口竜太・竹植耕平)、アール・ド・ヴィーヴル(奥津大希・COLORFUL ENERGY)、暁~Akatsuki~、渥美順子、石原功子、板鼻美幸、うてなかよこ、ウルシマトモコ、オオスキトモコ、大橋えのき園(飯森篤樹・松下祐子)、岡本健人、オゼキイサム、Kana Tsukada、キットパスアートインストラクター(市川あさみ・犬井由紀子・きりこしゆみこ・久保寺真由美・しまぶくろえみ・菅原綾子・田原瑞恵・本田奈緒美・宮前礼子・YURAPORO・吉沢さやか・RUAN)、きむらゆういち、クラフト工房 La Mano(枝松直子・尾崎文彦)、小石川ユキ、笹木芳夫、佐野純子、JAROS、studio FLAT(安藤末央・岩嵜祥太)、Seiyamizu、外村友紀、タケダミホ、武永リヨ、西村公一、HARD GOD ART SHI、東美名子、平野ニーナ、まあるい広場(西田英司・桝本吉隆)、masumi Yokota、みなみあすか、宮田麻貴子、メジロック(小笠原香・杉田桂一)、Yuzuko、yoshiko.a、渡辺ナオ

2ndAsami、荒木伸子、イドマサノリ、ヴィヴィアン佐藤、eicot、おがたりこ、岡本典子、かねだえりこ、鹿子木美、嬉々!!CREATIVE(池田ジャスティーヌ・三本木海人)、キットパスアートインストラクター(阿部績子・いいつかじゅんこ・石川美穂子・海野絵利奈・おおたりょうこ・荻野悦美・さかもとちはる・柴田陽子・田中寿知・福満智子・山田淳子)、Cuタツヤ、Keiko Nasu 那須慶子、工房まる(仁井将貴・柳田烈伸)、児玉凌太郎、小茂根福祉園(甲斐田晃弘・萩原誉将)、サイトウマサミツ、佐々木卓也、シマダナオ、スギヤマカナヨ、関ジェシカ、田川誠、武永ゆり、玉木治栄、中谷紗千、中津川浩章、ニアース(亀井由美子)、虹囲なな、日本理化学工業(小泉稔)、藤原恭子、Mai Suzno、ムラ、メジロック(宇賀神みき・松浦聡衣)、森勢津美、やすらぎの杜PoMA、桺太郎、結の会(岡本智美・水尾仁美)、LAZEEGO、Rynco、Ruqui Miyatake(みやたルキ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尊師は人間の究極の幸せは

人に愛されること、

人にほめられること、

人の役に立つこと、

人から必要とされること

の4つと言われました。

働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。

私は、その愛までも得られると思う。

大山泰弘(故会長)

事務局より・・・・・・・・・

画家、絵本作家、イラストレーター、障がいのあるアーティスト、キットパスアートインストラクター、日本理化学工業の社員など様々な人たちが「キットパス」で描いた作品を、渋谷にあるパン屋さん「パン・オ・スリール」のギャラリーで展示します。

いろんな使い方ができる画材「キットパス」を楽しみながら、いろんな人が「働くことで得られる幸せ」にちょっとだけ考えをめぐらせてみませんか。

みんなのための 皆画展へようこそ!

<皆働社会を目指す想いから>

日本理化学工業では、50年以上前から障がいのある人の雇用を始め、現在では7割もの社員が知的障がい者の人たちです。

故大山泰弘会長は、だれもが必要とされ役に立って働ける社会を「皆働社会(かいどうしゃかい)」として、この考えを広める活動をしてきました。「皆画展」はその想いをつないでいます。

<キットパスとは>

クレヨンのようにも絵の具のようにも使えて、窓ガラスやホワイトボードにも描いて消せる新しいタイプの筆記具「キットパス」は、作品制作からワークショップまで、使う人の表現を幅広くサポートします。

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