【報告】ギャラリー130 浦上秀樹 こころMoji「感謝展」 2022_11

2022年11月1日~12日

11月からの店内ギャラリーは、待ちに待った浦上秀樹さんの個展がありました。

21歳の時に、筋肉が徐々に減少していく進行性の病気を発症し、現在は口に筆を加えて描く「こころMoji」を描くアーティストになった浦上さん。一つの文字に込めた想いは、見る人の心を揺さぶる、素晴らしいアート。
全国各地で開催オファーがかかる浦上さんの個展。パン屋さんを訪れる人たちに、どんなメッセージを届けてくれたのでしょうか。

※こころMojiとは・・・漢字に、別の意味を持つひらがなを組み合わせ、 新たなメッセージを生み出すアート。 隠れている「ひらがな探し」と、 「ひら 作品に沿えた「解説(こころ)」をお楽しみください。

協賛 Art&Eat Japan

●陽気な仲間が集まった搬入風景

展覧会前日、いよいよ、浦上さんと仲間たちがご来店。

アート展示のプロ集団・ Art&Eat Japan  の楽しい仲間たちは、次々と梱包をほどき、浦上さんの支持の元、壁面や棚、ウィンドウなど、店内のあらゆる場所を有効活用して、こころMojiの世界を展開していきました。

笑いにあふれた楽しい搬入。そして最後には皆でパンを食べました。明日からの個展にワクワク、ウキウキが伝わってくるひとときでした。

●こころMoji 心揺さぶる作品群

初めて、銀座の伊東屋さんでの展覧会を訪問したときの驚きと感動をそのまま持ってきてくれた作品の数々。今回のために描き下ろした作品もあり、これまで描きためた作品もいっっぱい。招き猫はパンオスリールにたくさんのお客様を呼んでくれるような陽気な作品です。

ひとつひとつのこころMojiには、浦上さんの心のメッセージが隠されています。訪れた人たちは、そのメッセージに心揺さぶられ、一つ一つの作品の前で長い間たたずむ光景を見ました。

また、ひらがなで表現されたメッセージにとどまらず、招き猫の手の挙げ方、左手に持った「感謝」の小判と、首にかけた鈴の中に書いてある「福」という文字、また、「福」という文字の中に描かれた多様なだるまさん・・ひとつのメッセージだけでなく、社会や時代を反映した様々な「こころ」が、見る人の心に届きました。

こちらの小さな和紙の作品は、今回、最も多くの方が足を止め、購入していった作品群です。ジークレー印刷の美しいカラーのこころMoji。

自分自身や、家族や友人のために、一番ふさわしいこころMojiをゆっくりと選んでいく人が後を絶ちませんでした。その場で持ち帰れるため、毎日、追加追加で変化していくコーナーになりました。

飾り棚とその周辺には、ユニクロで購入できるTシャツの見本や、10年前に飛行場で多くの海外からの観光客の目にとまったという和紙の額におさまった小品が並びました。

そしてこちらは、竹でできた灯り。浦上さんのこころMojiをずっと追いかけてきた剣さんの作品です。竹をくりぬいて、こころMojiを描いています。夕暮れ時から灯りをともすと、美しく厳かに、窓辺を照らしてくれました。

●笑顔と感動のパフォーマンス

浦上さんの展示会の一番のクライマックスは、お客様の前でこころMojiを描くパフォーマンスです。今回は、4回開催されました。

11月1日

初めてのパフォーマンスには、縁の方々に加えて、パンオスリールの常連のお客様も観に来てくれました。ご近所のご夫婦は、ちょうどランチにいらしていたときに、だるまの作品に魅せられ、購入を決めていました。そしてその日にあったパフォーマンスにも参加。浦上さんと直に交流するひとときもあり、出会いに感謝です。

11月3日

祝日のこの日は、多くのお客様の中に、パンオスリールで25回開催した落語会「スリール亭」に、前座として最も多く出演してくれた噺家・小はだくんが来店してくれました。小はだくんは、今や二つ目としても活躍していますが、その傍ら、「コハダコーヒー」というカフェも経営。そのご縁で、浦上さんと同じ病を持つ知人を通じて、こころMojiを知っていたそうです。

この日は、浦上さんのおかげで、二つ目昇進のお祝いもできて、いいひとときを過ごすことができました。

11月10日

この日は、いつも親子でパンを買いに来てくれる小学生の女の子もライブを見ていきました。「自分らしさと書いて、自由」この文字を持ち帰ることができて、いい思い出になったらいいなと思います。

11月12日

4回目、最後のパフォーマンスは、噂が噂を呼んで?大変多くのお客様がいらしてくださいました。立ち見、立ち見・・・。

特別に、カラーでだるまの絵を描いてくれた浦上さん。集中して作品に挑む姿に、会場は水を打ったような静けさに。そして仕上がったあとのあたたかい拍手と、皆の笑顔が、忘れられない一日になりました。

じゃんけん大会で作品を持ち帰ったのは・・・。

●人・人・ひと! お客様もスタッフも魅せられました・・

浦上さんの作品が大好きなファンの方たち、初めてこころMojiに触れる人たち、

たまたまパンオスリールに来て、パンを抱えながら作品に魅せられた人たち・・。

たくさんの人たちが、こころMojiに応援されて、何かをもらって帰る・・

そんな2週間でした。

そして、何より誰より、一番たのしんでくれたのが、浦上さん自身だったようです。

来店すると、まずはパン棚の傍らのカウンターに荷物を置いて、パン選びから始まります。こんなに食べられるの?というくらいたくさんのパンを購入し、パフォーマンスが終わると、お茶とパンでリラックス!

会期が終わってからもずっと、通販でご注文いただくほどのパン好きでした。

今まで食べたシュトーレンの中でまちがいなくいちばん!と、2度もシュトーレンを送ることになり、本当にうれしかったです。

大きな会場で何度も個展を開催し、学校や自治体でもひっぱりだこの浦上さんにとって、小さなパン屋で個展をすることはどんなことなのかなと少し心配していましたが、個展を目指して来る人だけでなく、様々な人たちに触れたこと、パン屋の喧噪の中でパフォーマンスをしたことなど、今後の活躍の何か糧になってくれたとしたら、ありがたいなと心から思いました。

その後も、年末はトヨタのショールーム、年始は銀座の伊東屋と、忙しい日が続くと聞いています。ますますの活躍と、新しい作品への挑戦を期待しています。

献身的なサポートをしてくれた、 Art&Eat Japan の皆さんにも感謝です!!10年前に浦上さんと出会い、その作品に惚れこんで、海外での展覧会やパフォーマンスなど、一歩一歩、その世界を広げるお手伝いをしてきた彼らのプロデユースの力に感謝です。

●会期を終えて 浦上さんのSNSより

昨日はパン・オ・スリールでの展示会の最終日でした。今回は4回実演をさせていただきましたが、毎回お客さまで混み合っている中、机や椅子のセッティングをしてくださってありがとうございました。スタッフのみなさんの温かい雰囲気が店内の焼き上がったパンと重なり合う空間での実演は今までにない良い経験になりました。そして、最終日にお越しいただいた皆さまに感謝申し上げます。どれもこれも美味しいパンなので、毎回行くたびに選ぶのが楽しみになっていました。2週間いろいろとありがとうございました 浦上秀樹

😊

浦上秀樹  Hideki Urakami

1973年  2月9日 埼玉県上尾市生まれ、春日部市在住。

1993年  21歳の時、筋肉が徐々に減少していく進行性の病気、遠位型(えんいがた)ミオパチーを発症。

2010年  口に筆をくわえて描く「こころMoji」を始める。

浦上秀樹オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 hideki urakami – YouTube

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こころMoji artist 浦上秀樹(@kokoromojiya0358) • Instagram写真と動画

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