2020年12月8日~26日
クリスマスを挟んだ師走のギャラリーは、2回目となるフラワーアーティスト・石原功子さん。今年は個展。
冬の澄んだ空の下。。。
1年の終わりと始まる月でもあります。
寒さの中でも人と人が触れ合い、穏やかに流れる時間…
枝やドライの植物を使い、多様性を含んだ花空間をお伝えします。
外は寒くても、ふと訪れた空間はとても温かい…
植物の面白さと春への小さな願いを込めて、
華やかなクリスマスエッセンスをも取り入れながら様々な花表現をお伝え出来ればと思います。
●搬入と、ウィンドウいっぱいの冬の空・・・・・・・・・・・・・・・・
普段は、生のお花を扱っている石原さん。パン屋の店内での個展では、「額という器」を使って壁面にディスプレイするため、ドライフラワーを使ったアート作品にチャレンジします。搬入時には、これから壁面に飾られる額たちが、まずはテーブルに一堂に並びました。置いてみる額の美しさを堪能できる短いひととき。
さて、皆で取り組んでいるのは、キットパスのウィンドウアートです。ガラスに画けるキットパスは、パンオスリールで毎年100人の展覧会を開催する楽しい画材です。今回は、テーマに合わせて、「冬」をイメージした森を描きました。
●国立新美術館で展示した作品も登場 その豊かな作品群・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12月5日まで店内で開催していた「キットパス皆画展」にも出品した石原さんは、同時期に、国立新美術館の「21世紀アート ボーダレス展」でも華麗な作品を出品しました。従来のジャンルにとらわれない幅広いアートが集結した展示会です。
その出品作品『静寂』を、そのまま、カフェコーナーの大きな壁面にやってきました。
階段上の大きなL時の壁面には、パンと一緒に、大胆な作品が一堂に並びました。小さな額に納まった「ココキューブ」は、お客様にも人気で、オフィスに、自室に、大切な方へのクリスマスプレゼントにと、購入される方も多くありました。冬をイメージした静かな色の中に、ポツポツと春の色が見えると、一層愛おしく見える作品たちです。
石原さんは、今回の展示で、はじめて石膏を使うことに挑戦しました。額に流し込んだ石膏が固まりきらないうちに、花材を活けていきます。しっかりと固まると、縦にしても動かない立体的なアートが完成します。石膏の持つ質感は、まるで白い砂浜に花々が散っているようにも、冬の曇り空に広がっているようにも見えてきます。
今回、鑑賞するお客様から一番質問の多かったのが、こちらのタイサンボクのリースやリースやツリー。
生の葉は、会期中に少しずつ色を変え、花材としての面白さを期間中を通して楽しむことができました。
ほかにも、小さなスワッグやクリスマスリース、クリスマスに飾る様々な小物が並び、季節のかわいいものを探している皆さんに評判となりました。
●ゆかりの方々との2回のワークショップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
糸を紡ぐ~心を紡ぐ~
3週間の店内のギャラリー展示中、二つのワークショップが開催されました。いずれも細やかな手仕事。
石原さんと縁の、とてもステキなお二人に《冬の空の下》でのワークショップをお願いしました。
マスクにアクリル板、少人数で、パンも工夫して一人ずつラッピング。一人でするのも楽しい手芸ですが、気の合う仲間と束の間のほっこりした時間を共有できました。
※2020年12月11日 『菱刺し』ワークショップ
講師 倉茂洋美
厳しい寒さに耐えてきた青森県南部地方に伝わる刺し子、「南部菱刺し」をアレンジしたかわいいクリスマスの置物をつくりました。
菱刺しがどのように庶民の中で生まれたか、そして文化として受け継がれてきたかを、講師の倉茂さんにお聞きすることもできて、充実した時間でした。
こちらは、石原さんが持ち帰って仕上げた作品。さすがです。
※2020年12月16日(水) 【石とカレンシルバーのマクラメリング】
講師:Bin記オーナー・望月佳代子
大人女子にピッタリのマクラメリングのワークショップを開催しました。
好きな石を選び、糸を編み込んでキラキラだけどシックなオリジナルリングができあがりました。
講師の望月さんは、これまでも何度も店内でワークショップを開催してきました。今回は、満を持して、久しぶりのワークショップを皆元気に開催できて感無量です。パンオスリールと、石原さん。パンオスリールと望月さん。そして、店内で偶然再会した石原さんと望月さん。このご縁の連鎖はあまりに偶然の積み重ねで、パンオスリールはパワースポットでは?と言われる?つながりのひとつです。今回もまた、ワークショップを通して新しいご縁も生まれそうです。
●毎日在廊。たくさんの方とのふれあいを大切に・・・・・・・・・・・・
個展の前後にも展示会が続き、また3週間の期間中、通常の教室やワークショップ、クリスマスからお正月へのホテルの生け込みの転換など、大忙しの石原さんですが、本当に毎日毎日、在廊していただきました。
友人や知人が訪ねてきたときに案内ができるよう、ということはもちろんですが、パン屋のお客様やスタッフとおしゃべりをしたり、ランチを食べたり、彼女の回りはいつも賑やか。
ある日、103歳を迎えたご近所のお客様から、お祝いのお裾分けに、お花をたくさんいただいたことがありました。春を思わせる優しい花々を、早速、サササとアレンジメントしてくれたエピソードも。
店を訪れるすべての人が、ご長寿にアヤカった楽しい即興アートでした。
●会期を終えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回は冬の展示でした。再来年、春にまた個展の予約をして会期を終了した石原さん。次回はきっとまた、新しいアートを運んでくれそうですね。
石原功子さんより(SNSから抜粋)



















