（8月１日（日）2日（月）、8月8日（日）～16日（月）は、お休み）

 

夏真っ盛りのギャラリーは、今年も高木紀子さんの月の絵がやってきました。

昨年の第一回のパンオスリールでの個展の際も、新型コロナの蔓延の中。そしてまさかの今年も。このような事態は、誰もが想像もしませんでした。

混沌とする先の見えない社会情勢の中、自らのスタイルをコツコツと極めてきた作品群が、不安な世を照らすように包んでくれました。

 

高木紀子さんより　今回の個展に寄せてメッセージ・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は、紫や藍地に金色の絵の具でマーブリングをして

月を描きこんだり、金箔を貼った作品が並びます。

 ずいぶん前に中尊寺で中尊寺経を見て以来、

その美しさが心に残って私の絵に取り入れたいと思っていました。

（中尊寺経―藍色に染めた紙にお経の言葉が金と銀で書かれているもの）

お経は釈迦の教えですが、それは祈りの言葉です。

私の展示タイトルの、 PREGAREとは「祈る」というイタリア語です。

私の絵画に込めた祈りが絵を見て下さる方に伝わりますように．．．     

 

 

●搬入風景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開催前日の朝、描き貯めた作品を車いっぱいに積んで、高木さんはやってきました。

準備に準備を重ねた２度目のパンオスリールでの個展の始まりです。

今年も演奏を引き受けた、ヴィオラ奏者の太田史子さんも、お手伝い。真夏のコンビの復活です。

 

美術教師でもある高木さんのレイアウト図。さすがです。会場のイメージをこの時点で実感でき、わかりやすい図。これは永久保存版！

 

 

そして、パンオスリールの大きな窓には、キットパスでタイトルや会期を。

 

 

●圧巻の作品群・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

昨年は、多種多様な手法と対象でにぎやかな展覧会でしたが、今年は、対象を「月」にしぼりました。

 

 

 

 

 

↓　月と、月のようなパン（笑）

 

 

 

 

 

 

●今年も個展を盛り上げたライブと日々の様子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

期間中、毎晩18時から、高木紀子さんの絵をバックに、Violist 太田　史子さんのライブが開催されました。

一日もお休みなく、弾き続けた太田さん。そのライブの記録は、この展覧会の記録にもなりました。

 

準備風景。今年は最新システムで動画も。。

 

〇8月２７日

パンオスリールの長年の常連さんでもある、女優の有森也実さんの朗読と、太田さんのアレンジしたヴィオラ演奏のコラボ。密にならないよう、シークレットで開催しましたが、それでもお席はいっぱいに。

透き通るような朗読とヴイオラの調べ、そしてバックにある高木さんの月・・。三者はは息ぴったり。

皆の「やりたい」気持ちがひとつになった（全員ボランティア）贅沢な時間。せつなくて、あたたかい気持ちになるひとときでした。

 

○７月２８日

お客様の好みも考えて、「サマータイム」「ひまわり」など、懐かしいメロディも弾きこなしました。

 

 

○7月２９日

同級生などの知人とともに、パン屋のお客様も。子供連れでも、食べながらでも全然大丈夫なライブです。密にならないよう注意注意♡

 

〇7月３０日

この日は、お客様どうかなと、始めたとたんに、ギャラリーを来年使用するアーティストさんが、ちょうどいいタイミングでパンを買いに。独り占めの贅沢なライブになりました。

 

〇７月３１日

 

今日は、お二人の所縁の方々や、パン屋の常連さんなど、楽しい情報を聞きつけて、多くの方が演奏を聴いたり、絵を鑑賞したり。充実した時間となりました。

 

○８月３日

２週目の声を聞くと、疲れが出てしまったか、高木さんはしばらくお休みとなりました。多くの教え子や友人たちが、彼女の作品と対面して、たくさんのプレゼントを置いていかれました。残念！！

ライブは、ヴァイオリンとの２重奏。明るく楽しくモーツァルトを奏でました。パンオスリールのスタッフも、仕事終わりに拝聴　♫♫

 

○８月４日

今日もヴァイオリンとの２重奏！高木さんのいない寂しさを素晴らしいデユオがいやしてくれました。

 

○８月５日

今日は一人のライブ。スタッフだけのために弾くことになりそうと思いきや、お店の前を行ったり来たりしていたお客様が、「聴いていっていいですか？」

太田さんは、なんだか涙が出ましたと。独り占めのお客様にむけ、心を込めて演奏しました。

 

 

○８月６日

今日も、ステキなデユオの演奏です。ヴィオラと絵画を目指してきた方だけでなく、パンとカフェを目指したお客様も鑑賞。

この日から、高木さんも復帰。よかったよかった(^_^)

 

○８月１７日

パンオスリールのお盆休みが明けた１７日。高木さんの縁の方々が、最後の１週間を目指して、ご来店。

 

８月１８日

密にならないようハラハラする日の翌日は、なぜかこの時間に人が少ない。パンも売り切れでお客様もいらっしゃらない・・

スタッフと画家が、美しい演奏と作品を独占できる役得♫

○８月１９日

毎日、太田さんのファッションは私たちを楽しませてくれます。今日は、音楽の父・バッハを自ら体現！もちろん「無伴奏」をはじめ、選曲もバッハで。

 

 

○８月２１日

最終日。高木さんは、この１週間、席を温める暇もなく、たくさんの縁の方々との再会に、うれしさと緊張の毎日だったと思います。

そんな高木さんを癒やし、作品ごと包み込むような、皆勤賞の太田史子さんの演奏も最終回。アンコールにわく、大サービスのライブとなりました。

 

 

 

 

●高木さんとその作品に会いに来た人たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

２回目の個展となる今年。昨年は、恐る恐るの開催。開催を知人に伝えることも躊躇しながらの昨年でしたが、今年は、コロナ禍における外出の対処の仕方も身につけ、個展を心待ちにしていた多くのご縁の皆さんがやってきました。

久しぶりの再会。同級生や仕事仲間、教え子や親御さんたちなど、これまで作家自身が大切にしてきた人たちが、彼女のもうひとつの「アーティスト」という顔と、その作品を鑑賞していきました。そして、ひとつは持ち帰りたくなるお月様を見つけていかれました。

 

 

会期を終えて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

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昨年の様子

【報告】ギャラリー85　 PREGARE Ⅲ　高木紀子個展　2020_07_08 – Pain au Sourire (pain-au-sourire.jp)