2021年5月11日(火)~ 5月29日(土)
GW明けから約3週間、昨年6月の二人展に引き
様々な表現で次々と個展を開催しているアーティスト・スゲノマロさんの鮮やかなデザインと、編集者として言葉にこだわり続けてきたA.B.Mimuraさんが紡ぐ独特の世界を楽しみにしていた方も多いはず。
しかし、昨年に続き、東京はコロナウィルスによる緊急事態宣言下でのスタートとなってしまいました。
スゲノマロさんは東京に来ることができず、そろりと開催した個展ですが、離れていても、この展示を楽しく味わえるよう、様々な工夫をこらしました。
実験的な取り組みも含め、これからのギャラリーのあり方をせいいっぱい模索した3週間となりました。
●二人展、今年のテーマは「源氏物語」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
紫式部が詠みあげた700を超える和歌から12歌を選定し、
このテーマに挑戦するまでの軌跡は、A.B.Mimuraさんの言葉をそのままお伝えします。
制作ノート【A.B.Mimura】 スゲノさんが、「和のテイスト(オリエンタルな雰囲気) 【源氏物語概要】源氏はちょっと身分の低い更衣という位のお母さんから生まれた天
源氏物語研究と、物語への深い造詣のあるA.B.Mimuraさんは、あえて細かなアドバイスは避け、スゲノマロさんのチョイスと、表現を待ったと言うことです。
アーティストの独自の切り取り方と解釈を楽しみに待つことにしたのです。
そして誕生したのが、花や鳥を表現したこの12枚の、墨を使ったアートでした。
グッズもいろいろつくりました
ポストカードセット「ゆめ」「まぼろし」
クリアファイルは三種
メモ帳と、全作品とうたをを綴じ込んだ小冊子
小冊子を手に、店内を巡るお客様
「ちょうど、源氏物語を読み始めたばかり !」。偶然の出会いに感動し、小冊子を広げながら一つ一つ画を見て回るお客様。
お茶を飲みながら、パンを食べながら、ゆっくりと感想を書いていくお客様。
会えないけど見に来ました!というスゲノマロさんの縁の方々。
「去年のテキスタイルと全然違う作品にびっくり!」という、ギャラリー常連のお客様たち・・・。
様々な方が、源氏物語の世界を楽しみました。
●コロナ禍で離れていてもつながるコミュニケーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福島にいるスゲノマロさんは東京に来ることができず、そろりと開催した個展ですが、離れていても、この展示を楽しく味わえるよう、様々な工夫をこらしました。
【実験的な取り組み】
1)パンオスリール初のリモート在廊(スゲノマロ)
A.B.Mimura さんの在廊日に合わせ、パソコンを置いて、リモート在廊という、初の試みにチャレンジしました。
スゲノマロさんだけでなく、家族のネコも参加。画面越しに焼きたてのパンを見せたり、和気あいあいとした時間が流れました。
スゲノマロさんのアートを帯にしたお客様もリモート在廊に参加。あでやかな姿をリアルタイムで見せることができました。
2)遠隔地&家族で参加もできる、
昨年に続き、スゲノマロさんのテキスタイルを使い、A.B.Mimuraさんが豆本作りのworkshopを開催しました。
今年はオンラインに挑戦!店内でキットを販売し、自力でも、また、急な不参加でもつくれるよう少しハードルを下げたくるみ製本です。
3)記念グッズが封入された、通販セット
グッズが欲しい、パンも食べたかった!というファンの方に向け、グッズ全点と、パンオスリールで一番人気の「店主の選んだお任せセット」を一緒にした「ゆめまぼろしお任せパンセット」を、期間中につくりました。
遠隔で来店できない皆さんと、パン屋が楽しくありがたくコミュニケーションできた取り組みです。
4)グッズとパンでプレゼント
さらに、お二人の発案で、オンラインでワークショップに参加した方や、店内でグッズとパンを買った方に、オリジナルメモ帳のプレゼントも。
少しでも、パンと作品を一緒に楽しんでもらいたいという、お二人の心配りの様々なアイディアに、温かい気持ちになり、もちろんお客様も大喜びです。
3)日々更新するSNS
そして、お二人は、日々、情報を更新。特にスゲノマロさんのSNSでは、あたかも彼女が現場にいるかのような気持ちにさせる情報がいっぱい。
スゲノマロ→@sugenomaro / A.B.Mimura →@abmimura
●会期を終了して 二人のアーティストより・・・・・・・・・・・・・・・・・
来年こそ皆で集えることを約束し、無事に会期が終了。来年2022年は7月にお目見えします。
◆ sugenomaro スゲノマロ/画家、イラストレーター 1982年福島県生まれ。福島、東京を中心に展示会を開催。 漆黒ドローイング、イビツなハリ絵、極彩色テキスタイル 。ニッチな雑貨、ナンセンス絵本。 https://www.sugenomaro.com/
本日をもちまして、 『源氏物語×和歌×花鳥風月 ゆめ まぼろし』は終了いたしました。 去年に続きコロナ禍の厳しい状況ではありましたが、皆様のおかげで何とかやり遂げることが出来ました。 本当にありがとうございます。 オンラインワークショップやリモート在廊など新しい事にも挑戦。 やればできるんだな… でも次こそは東京いくぞ!
◆ A.B.Mimura ミムラアキコ/企画・編集・執筆 福島県生まれ。出版社を経て、販促物企画・制作、
パンオスリールでの二人展 ・ 源氏物語×和歌×花鳥風月 ゆめまぼろし ・ 2年連続2回目の展示を無事終了しました ・ リベンジのリベンジのため 来年3度目の正直めざします ・ お会いできた方、また来年お会いできたらうれしいです ・ お会いできなかった方、来年こそお会いできたら何よりです