2021年3月16日(火)から3月27日(土)
桜がつぼみから満開に至る3月後半の展示は、2回目の個展となる寺本哲子さんの「花個紋」。
個紋研究所 寺本哲子さんの個展です。一日にひとつずつのお花の紋を考案した「366日の花個紋」は、出版もされ、多くの女性を中心に、関心の輪が広がりつつあります。
日本の伝統工芸を発掘し、現代的な手法も交えて広く広め、守っていくことが寺本さんのライフワーク。
「花個紋」「石州和紙」「宝石珊瑚」を、今年も取り上げ、春らしい華やかな雰囲気で店内を彩ってくれました。
寺本さんより・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大きく世の中は変わりましたが、1300年変わらない製法の和紙や、手のひらサイズになるまで800年かかると言われる宝石サンゴに囲まれていると、変わらず受け継がれていくものの大切さを再認識します。3月は桜の季節。そして誕生石は珊瑚。風の時代の和紙と珊瑚と花個紋を表現できたらと思っています。
ご来場お待ちしています。
個紋研究所 寺本哲子
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●「花個紋」「石州和紙」「宝石珊瑚」のコラボレーション・・・・・・・・・・・・
今年も、カフェスペースのL字の壁面いっぱいに、「365日の花個紋」が一堂に飾られました。
寺本さんが2003年に考案し、著書にもなっているお花の紋。一日ひとつの紋が月ごとに、和紙に印刷された大きな短冊が展示されました。
今年は、薄手の透き通るような和紙を二重にしたことで、より幻想的な雰囲気が伝わり、和紙の美しさや柔軟性を表すことができました。
短冊の裾の部分にあしらった珊瑚。アクセントとして美しいだけでなく、和紙が丸まらないような重しの役割にもなっています。素敵なアイディア!
花個紋と、和紙と、珊瑚が見事にコラボレートした作品です。
窓際には、和紙に珊瑚をあしらった美しい作品が。お客様から「欲しいなあ」という声も届いてきました。
こちらカフェの壁面に飾られた和紙の作品。和紙を切り抜いて立体的にあしらっています。台詞になっている和紙が、赤が混じって春らしいすきかたになっています。
●ウィンドウアートに挑戦・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パンオスリールでおなじみの「キットパス」を使ったウィンドウアートにも挑戦。
テーマはさくら。大きなさくらはキットパスで紋切りした紙を塗り込んで表現しました。
周囲には、花吹雪のように、薄い和紙をちりばめています。
●グッズのご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
入り口横の棚には、珊瑚のアクセサリーや、寺本さんの著書、そして今年つくった桜色の風呂敷(花個紋が全部印刷されています)が並びました。
春爛漫のラインナップです。
●楽しいワークショップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3月25日(水) 16:00から18:00 わたしの個紋を作ろう。 講師 寺本哲子
期間中に、珊瑚のアクセサリーを作るワークショップが開催されました。
淡い色合いから鮮やかな色まで、自然のままの色や形のバラエティに驚きます。
好きなだけ好きなものを選んで好きなアクセサリーを完成させる贅沢なひととき。
●パン屋のお客様と花個紋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「一日一つの花の紋があるんですよ」と、お客様にお話しすると、多くの方が足を止めて、ご自身の誕生日を探します。
「あら、かわいい」「当たっている気がする」など、会話のきっかけにも。
小さなお子さんを連れた常連のご家族は、小学校の入学を控え、数字や文字が読めるようになったお姉ちゃんが「パパのはこれ」「ママのはこれ!」と探して家族の楽しいひとときを過ごす姿もみられました。
おまけ。写真も上手な寺本さん。店やパンの写真もたくさん撮ってくれました。
こちらは私たち夫婦の最終日の様子。窓のアートを消しているところなど。
ありがとうございました!
会期を終えて 作家より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
プロフィール 寺本哲子
2003年より家紋ならぬ個紋(個人の紋章)をテーマに個人の紋章づくりや、誕生日の紋「366日の花個紋」干支個紋などを発表している。2009年「366日の花個紋で伝統工芸をお誂え」で京都ベンチャーコンペティション知事賞受賞。2011年石州和紙で作る「神の国から紙の靴」で財団法人伝統的工芸品産業振興協会主催の伝産フォーラムグランプリ受賞。著書「花結び手帖―366日の花個紋」青幻舎刊
協力
石州半紙 石州和紙 かわひら
宝石珊瑚 株式会社ケンセン35
お問合わせ TEL 042-718-7587 email: sango@hanakomon.co.jp
ホームページ http://www.komon-art.com