2022.1.7- 1.22
2022年最初のギャラリーは、8回目となる、フェアウッドとパンオスリールのコラボ展示でした。
店内の床・テーブル・パンの棚・ベンチ・珪藻土の壁の裏にある木の壁にいたるまで、フェアウッドカフェの協力で、国産材を使用しているパンオスリールならではのギャラリー展示、とうとう8回目を迎えました。
パンオスリールの内装についてはこちら
新店舗のこと – Pain au Sourire (pain-au-sourire.jp)
今回は、クリスマスのシュトーレンや、数々のパンのフィリングにも使用しているバニラを主役に、遠いマダガスカルに思いをはせる2週間となりました。
見て、買って、感じて・・・!
★素敵なコラボレーションを仕掛け、期間中もたくさんの汗をかいてくださった、フェアウッドカフェ(フェアウッドパートナーズ)の皆さん、ありがとうございました!★
●フェアウッドとマダガスカルのバニラ
こちらは、フェアウッドパートナーズさんと、今回のパートナー・マダガスカルバニラを輸入販売するCo•En Corporation 武末さん。打ち合わせと搬入風景です。
これまでの7回のフェアウッドさんとのギャラリー展示は、すべて国産材を使った食器や道具を紹介するものでした。
今回は、フェアウッドパートナーズのプロジェクトを実施している団体の一つ・地球人間環境フォーラムさんの研究誌で取材対象ともなったマダガスカルバニラさんに
お声がけすることになりました。森と人との共存関係から生まれたマダガスカルのアグロフォレストリ(森林農法)バニラのご紹介です。
このバニラは、フェアウッドさんのご紹介で、パンオスリールのパンや、クリスマスのシュトーレンにも使用しています。
日本の森を守ることと、マダガスカルの森の中で育つバニラ。どんな関係があるのでしょう。そんな話もしたいし、バニラのおいしさも知ってもらいたい。
やりたいことはたくさん!
●展示風景・・・・・・・
マダガスカルのバニラ。その産地は、様々な草木が茂り、カメレオンがのんびり歩く豊かな熱帯の森。生態系を壊さず、自然の力を活かして作物を得るこの方法は、周囲の村々の人たちの日々の暮らしと未来を支えてくれています。
会場では、有名なバオバブの木を始め、マダガスカルの豊かな自然、そしてバニラに関わるたくさんの人の笑顔を写した、武末さんが撮りだめた写真でいっぱいになりました。
展示の中では、バニラの育つ森のことはもちろん、マダガスカルの豊かな自然と、育てる現地の人々にも焦点を当てます。
色彩豊かな民芸品も並びました。
いつもの食器コーナーも日本の手作りの木の食器がたくさん並びました。
こちらがバニラ。今回は、いつもケーキ屋さんやアイスクリームやさんに卸しているバニラを、小売りしてみることにしました【完売!!】。
・・・・武末さんの写真とコメント・・・・・・・・
バオバブの夕焼け見えますか?
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お店 @pain_au_sourire の外から撮った写真です。外からでも楽しめるくらい大きく引き伸ばしました。このバオバブの写真を撮影したのは2017年5月末です。
およそ4年半前のことですね。この景色を見たときは感動しました。
バオバブの木って本当に威容・異様なんですよね。
上下を逆にしたような風貌とその大きさ。バオバブと並ぶ大きな木がないので、バオバブが景色を占領してるんです。神々しさを感じました。
ギャラリーの一角に、タブレットを常備し、様々な動画を流しました。
まずは「マダガスカルってどこにあるのでしたっけ?」という疑問に答えられる地図から。
そして、アグロフォレストリーについて、現地でプロデユースする方が説明してくれる映像も。
ほかにも、町や文化の様子、自然の恵みなど、いろいろな角度から、バニラの産地にふれることができる多彩な動画が、店内で一日中流れました。
●パンと、バニラビーンズのコラボ・・・・・・・
パンオスリールのパンに使用しているバニラビーンズは、マダガスカルのアグロフォレストリ(森林農法)で育ったバニラです。
クリスマス時期には「シュトーレン」の中にも、また砂糖がけの中にも、たっっぷりとバニラを含ませ、いい香りのもとになっています。
通年では、「ブリオッシュクリーム」や「フィグ」には、このバニラが使われています。
森の酵母「白神こだま酵母」と森のバニラが織りなす豊かな風味を味わいながら、「森と人とが互いに永く笑顔になるために」そんな素敵な関係になることを願ってのコラボです。
クリスマスのシュトーレン
コラボパンには、目印にマダガスカルバニラビーンズのイラストをつけました。ワオキツネザル、かわいいと大評判♡
カスタードたっぷりの、イートインメニュー・セムラにも。
●バニラを120%楽しむワークショップ・・・・・・・
期間中に、楽しいワークショップを開催しました。2022年1月15日(土)
~バニラ商人が教えるバニラを120%楽しむ方法」~
「バニラ」の香りや使い方は知っていても、その栽培方法や加工については知らない人も多いはず。スィーツの食べ比べ、飲み比べをしながら、
マダガスカルバニラを、見て、聞いて、味わって、香りを嗅いで、知り尽くすひとときを提案しました。
フェアウッドの話、マダガスカルのアグロフォレストリーの話など、豊かな森と共存することについて、たくさんの学びがありました。
バニラを使ったパンはもちろん、代表の武末さん手作りのプリンやパンナコッタが次々と振る舞われ、「バニラ入り」「バニラなし」を食べ比べ、よく知っているはずのバニラの効用について改めて体感しました。
日本酒や白湯など、意外な組み合わせもまた味わう豊かな時間となりました。
Co•En Corporationさんの 記事はこちらです https://www.instagram.com/p/CZG2bzkFpLP/?utm_source=ig_web_copy_link
●フェアウッドカフェとCo•En Corporationのトークイベント配信・・・・・・・
フェアウッドパートナーと、Co•En Corporationの対談を、インスタライブという形で、パンオスリールからライブ配信しました。
これはCo•En Corporationの武末さんの提案で、急きょ開催されたもの。ライブの配信は、パンオスリールでも初めてのこと。
会場にいらっしゃれなかった皆さんも、今回の展示会の核心にせまる深い話がきけます。ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/tv/CY3WegkIR1-/?utm_medium=copy_link
アグロフォレストリーは、お金を産む森??
国産材を使うと世界の森も守れるの?
店内にあるファウッドの食器の物語とは?
作っている人、加工している人に想いを馳せるお買い物とは?
などなど。
白神山地からいただいた酵母、
北海道の小麦、
ご縁があってパンの材料となったバニラ。
店内の家具や壁、床にも使われるフェアウッドの国産材。
様々なご縁で、パンオスリールのパンはできています^_^
店内で販売しているフェアウッドの木の食器や調理道具についても、背景にある楽しい話が聞けました。
●進化・深化する展示、出会い、そしてこれから・・・・・・・
会期中は、想像以上にたくさんの方が関心を持って、武末さんのお話しを聞いたり写真を見たり。
バニラは身近なものなのに、この鞘を見るのは初めて、という方や、緑色の鞘が、いい香りのバニラビーンズとして出荷されるまでの工程についても、初めて知ったという感想をたくさんいただきました。
パンオスリールが毎週協力している、「夜のパン屋さん」。ホームレス支援のために働くスタッフの方が、実はマダガスカル通であったなど、楽しい出会いもありました。
ほかにも、初めて武末さんがマダガスカルを訪れたときからの仲間や、縁の方々がたくさん訪れました。
ギャラリーの作家さんや、パンを買いに来るお客様など、「実はマダガスカルが憧れでした」という方も。ご縁は不思議ですね。
会期中に開かれた荒木伸子さんの刺繍の会。今回は、たまたま「星の王子さま」の刺繍しました。
マダガスカルの展示の最終日でもあり、荒木先生は、星の王子さまにも登場する、マダガスカルで有名なバオバブの木の刺繍作品を持参してくれるというサプライズ。
こんな時期ですが、小さな出会いがうれしい週末になりました。
感心したこと。
Co•En Corporation 武末さんは、毎日来店し、たくさんのパンを食べ、たくさんのお客様に声をかけてくれたこと。
また、毎日SNSで、様々な情報を流してくれたこと。
そして、ワークショップ、トークイベントなど、新しいアイディアを次々と軽やかに実現させていったこと。
伝えたいことがたくさんあり、この2週間を大切に活用して、
マダガスカルも、フェアウッドさんも、そしてパン屋も、
皆がハッピーになれるよう汗をかいてくれたことなど。
そんな、会期中に生まれた新しいアイディアの一つがこちら。
バニラの香りのするキャンドルです。この美しい色は、マダガスカルの自然からいただいた色だそうです。
販売開始とともに、人気商品となりました。
また、来店したお客様のなかで、Instagramをフォローした方に、バニラをプレゼントするキャンペーンも実施。
さらに、このようなバーチャルツアーの企画も。
毎回大好評のマダガスカルオンラインツアー
今回のテーマは”動物”です!
カメレオンにキツネザル、真っ赤なカエルに、葉っぱの形のヤモリ!
マダガスカルにしか居ない、多種多様な、不思議な生き物がお迎えします!
一緒にマダガスカルの生き物達を探しに行きましょう!
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★バーチャルツアー概要
◇開催日時:
(予備日 2022年2月19日(土)16:00~17:30 *悪天候の場合は予備日にツアーを行います。予備日に行う場合は一度返金して、再度お申し込みいただきます。)
◇参加費
2700円
※※マダガスカルに大型サイクロンが上陸したため、ツアーは予備日の19日に延期となりました。ご注意ください。
現地の皆さんのご無事をお祈りします!
※※バーチャルツアーは、様々なテーマでこれからも定期的に開催されます。ぜひInstagramをチェック!!
そしてそして、こちらは「バニラのビール」。渋谷のアイスクリームショップで使ったバニラから発酵させたビールです。
パンオスリールでも近日発売予定!!
アイスクリームショップで飾られた大きなパネルも、会期中に展示として仲間入りしました。
次々と生まれるアイディアを抱えて、マダガスカルバニラは、まだまだ広く、深く、日本にいる私たちの身近なものになっていきそうです。
展示期間を振り返った、Co・En Corporation 代表の武末さんの愛にあふれた感想。ぜひご覧ください。
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Instagram Co•En Corporation(@coen.mg) • Instagram写真と動画
ウエブサイト COnnect & ENjoy Madagascar (coencorporation.com)
年始より開催していた展示会「マダガスカルのバニラで感じる、豊かな森の恵み」を終えました。会期中は、多くの方に来場いただきました。久しぶりに再会できた人も多かったですし、初めましての方ともたくさん話ができました。展示会のテーマは「森とのより良いつき合い方を考える」だったのですが、少しでもそのようなことに思いを馳せるきっかけになったのであれば嬉しいです。
展示会、僕にとってはかけがえのない時間になりました。Co•En Corporationを立ち上げるきっかけになったのは、2017年のマダガスカルへの旅でした。その時はまだそれからのことが何も決まっていなくて、日本から遠く離れた異国で過ごす一瞬一瞬を無邪気に素直に新鮮に全力で楽しんでいたのを思い出します。大きく引き伸ばした夕焼けのバオバブやバオバブの下で遊ぶ写真がそれを象徴しています。そんな中で出会った、アグロフォレストリーの農園と協同組合の人たち。僕の感性が一気に爆発した瞬間だったかも知れません。
今回の展示会では、このバオバブとアグロフォレストリーの写真を展示しました。展示会は僕にとって、これまでの道のりを振り返える時間になりましたし、僕をここまで導いてくれたたくさんの人たちとの良き縁に改めて感謝する機会になりました。そして、これから一緒に歩いていく人たちとの出会いの場所でもありました。
この機会をくださった方々、展示会を支えてくださった方々、集まってくださった方々、皆さんに感謝します。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
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関連ウエブサイト
関連動画やウェブサイト
(YouTube)アドルフが解説するマダガスカルのアグロフォレストリー(1分33秒)
https://www.youtube.com/watch?v=eE2zrpezJYA
(YouTube)アドフルが解説するマダガスカルのアグロフォレストリー その2 – 多様な作物たち -(1分38秒)https://youtu.be/nBvSFOVazrQ
(ウェブサイト)マダガスカル訪問記 2019年7月:アグロフォレストリーの豊かな作物たち
https://coencorporation.com/archives/vaovao1
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【主催】
パン・オ・スリール