【報告】ギャラリー71 はじめて の こてん / on from home(オン フローム ホーム) 2019_11

2019年11月5日~11月16日

 

秋も深まる11月のギャラリー展示は、おいしそうなミニチュアが店内にあふれ、大評判となりました。パンオスリールにご来店いただいた方は、この半年ほど、カウンターに飾っている小さな小さなパンオスリールのパンのミニチュア額に目を止めた方も多いはず。

「かわいい」「たまらない!」「どなたがつくったんですか?」「まさか、本物ですか?」 ・・。たくさんの声を聴き、すでにファンになって、この秋の個展を楽しみにしている方がたくさん。女子ならだれでもわくわくしてしまう、小さいけれど本物みたいなミニチュアたち。

これまで、洋菓子や和菓子を中心に手掛けてきたon from homeさんですが、今回は、パンにも挑戦しました。さて、どんな2週間だったのでしょう。

 

●ずっと手掛けてきたミニチュアの和菓子・洋菓子たち-----------

on from homeさんは、姉妹でミニチュアを手掛けるユニット。ミニチュアをつくりはじめて15年だそうです。お姉さまが和菓子、妹さんが洋菓子担当とお聞きしています。おいしいものが大好きで、小さなものも大好きなお二人。

1センチ~3センチくらいになった和菓子たち。小さくても、和菓子職人同様の工程でつくる練りきりは、和菓子屋さんも、お茶の先生も感動の逸品でした。お皿も手作り!

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こちらはチョコレートがぎっしりと並んだ秀作です。このチョコレートを抱えて、ギャラリー展示のお申し込みに、パンオスリールを訪れたon from homeさん。「なんですかこれ!!!」と思わず叫んだ精巧なチョコレートたち。しかも小さい!一目みて、「うちでよければぜひ、展示お願いします!」と心に決めたことを思い出します。

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そしてこちらはクッキーたち。お菓子の好きな人は、「あ、これはあそこのクッキーだ」とすぐにわかるほとの精巧なミニチュアです。質感も色も、おいしそう、ついつい手を出したくなる、いつまでも眺めていたくなる、そんな作品です。

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●「なつかし」 シリーズ -------------------

on from homeさんが、今回の展示に合わせてチャレンジした「なつかしい」シリーズです。

こちらは、「なつかし喫茶店」。

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フルーツパフェやプリンアラモード、ホットケーキなど、昭和を思い起こさせる喫茶店のメニュー。

作品の横には、作者の思いの丈をつのった散文。これが、作品の味をいっそう引き立てています。

「カランコロンとドアベルが鳴って、

香ばしいコーヒーの香。

あったかいおしぼり。

チョコレートパフェの

長いスプーンにあこがれている。

焼き立てのホットケーキが

運ばれてきた。

ましかくなバターが溶けてしまう前に

小さなメープルシロップをたっぷり。」

 

こちらは「なつかしパン」。あんぱん、チョココロネ、カメのパン、そしてシベリア。子供のころに街のパン屋さんのショーケースに並んでいたあの味を思い出した方も多いはず。

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●パンオスリールのパンにも挑戦いただきましたよ!--------------

こちらが、半年前に試作でいただいた小さな額。なつかしパンとはまた違う、マットな質感と、焦げ目が美しく、改めてon from homeさんの観察眼に驚きます。

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ほんものと比較すると、精巧さがよりわかり、そんじょそこらのミニチュアとのクオリティの違いを感じますよ。

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そして、こちらが今回の展示に向けて完成した大型作品。カンパーニュのクープもしっかりと表現されています。

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●大人気!カウントダウンカレンダー-----------------

今回の展示で一番、評判になったのがこちら。毎日ひとつずつ包みを開けて飾っていくと、クリスマスの日には素敵なテーブルセッティングが完成するカウントダウンカレンダーです。

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今年のカレンダーの完成作品は、写真にちらりとのぞいている「あの2匹のネズミさん」をイメージした世界です。誰もが幼いころ親しんだ世界。ホットケーキや小さなブーツも、そのまま再現され、絵本の中に入り込んだようなあたたかい気持ちになる作品を、おうちに飾りたい人が続出。母から娘へ、お父さんから家族へ。。皆の驚いたり喜んだりする顔を思い浮かべて、予約していく人がたくさんいました。

この作品については、on from homeさんは、2人でなく、3人。かわいいテーブルといすをつくってくれたご家族が参加されたそうです。

 

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●小さなアクセサリー-----------------

そして、こちらはピアスや小さなお雛様。桐の箱に入って、おすましした和菓子たちです。

和菓子のアクセサリーは、補充しても補充してもどんどんお嫁入り。翌日には身に着けてパンを買いに来る人も多く、なんと、3日も通って、どれにしようか考えるお客様も。プレゼントにした方も。

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後半には、額に入っていたのと同じタイプのチョコレートをピアスやイアリングにした作品が追加されました。まるで2粒のチョコレートを選ぶように、「おいしそう」という基準でアクセサリーを選ぶという不思議な現象が(笑)。こちらも最終日までにあれよあれよとお嫁入りしていきました。21

 

 

●感動のオーダーメイドのウエディングケーキ--------------------

会期後半に追加展示された作品はほかにもあります。こちらが感動を呼んだウエディングケーキ。

大切な結婚式で一生に一度の入刀をしたウェディングケーキを、ミニチュアにしておくというアイディア。オーダーメイドで作っているそうです。いちごのヘタや、飾りのチョコレートの細工の細かさに「わあ」「お~」というため息が必ず聞こえます。

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●たくさんファンが増えました-----------------

さてさて、正味10日間の期間には、本当にたくさんの方が、待ちに待ったon from home さんの、はじめての個展を鑑賞にやってきました。インスタグラムやホームページでファンになった方、著書を見た方はもちろん、作家を囲む様々なゆかりのある方が、展示を楽しみに、そしておふたりを応援にやってきました。そのたびに、何度も往復して来店するお二人には頭が下がる思いです。

加えて、パンを買いに来るいつものパン屋のお客様、ランチをゆっくり召し上がりながら眺めていく方、過去に展示をした作家の方たちなど、パンオスリールにゆかりのある皆さんも、楽しみにやってきました。何より、パンオスリールのスタッフが夢中。どれを購入しようか相談する姿を何度も見ることになりました。

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皆さんがミニチュアのファンになり、これからの活動を楽しみにしています。「ワークショップはしないんですか?」「次はいつ開催されますか」と質問を多く受けました。

 

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店主も早速、チョコピアスを!

※会期中に、10月半ばに台風で延期となった落語会「スリール亭」を開催することになり、快く展示期間中に時間を空けていただきました。スリール亭にお越しになった皆さんも、懇親会で作品を鑑賞し、大きな話題になりました。http://pain-au-sourire.jp/?p=10644

さてさて、名残惜しいですが、またの機会を楽しみに。

on from homeの皆さん。ご家族で、ご友人と、恩師と、、。たくさんたくさん在廊し、交流し、たくさんパンを食べてくださり、ありがとうございました。

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作家よりご挨拶----------

はじめてパン・オ・スリールさんを訪れた日、「おいしいパンの香りに包まれて、わたしたちのミニチュアを観ていただけたら。」そんな夢が芽生えました。ミニチュアを制作して15年。15周年の記念にこの夢を叶えることが出来ましたこと、心より感謝申し上げます。

 

おもいのたけ(ウエブサイトより抜粋させていただきました)http://on-fromhome.jugem.jp/

「はじめてのこてん」開催中の2週間。

たくさんのみなさまに

ご来場いただきました。

 

遠くからおこしいただいたのに

お逢いすることが叶わなかった、みなさま

申し訳ございません。

 

お越しいただいたみなさま

ご来場が叶わず、温かいお言葉を

いただいたみなさま

 

すべての皆様に

心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

わたしにとっては、毎日が同窓会、

もしくは、結婚式のようで

小学校の恩師が来てくれた時には、

思わず、店内で抱き合い、

涙してしまいました(^^;)

 

 

個展開催前から「はじめてのこてん」で

今後の進退を決めようと思っていました。

と、言うのも…

 

「ちいさすぎて ミニチュアが見えない!」

拡大鏡のCMのようですが、

作りたいサイズと

視力が伴わなくなっていたのです。

 

個展でたくさんのみなさまに

ミニチュアについて熱く語っているうちに

 

「あぁ、ミニチュアが大好きだ!」

改めて、

ミニチュアが大好きであることを感じ、

 

「やめちゃならねぇ!

  辞めてなるものか!!」

と、より一層、

ミニチュアに対する思いが強くなりました。

 

拡大鏡を重ねづけしても

ミニチュアを作り続けていきます!

 

姉と夫とわたしの3人と

わが家の3姉妹の協力のもと、

ちいさな ちいさな ミニチュアを

作ってまいります。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

このたびは、

本当にありがとうございました。

 

プロフィール

飯塚佐代子・髙橋美佐子/on from home(オン フローム ホーム)

「まいにちがちょっと楽しくなるもの」をお届けしたくて、姉妹でミニチュアを作っています。

on from homeのミニチュアづくりで一番大切にしていることは、おいしいこと。味を想像し、くいしんぼうを誇りに感じ、ミニチュアを作りながらも笑みがこぼれてしまうほど、楽しんでミニチュアを制作しています。

 

出版

「樹脂粘土でつくるころんと可愛い 和菓子アクセサリー」日東書院

 

代表作

「2017 フランス観光親善大使」リカちゃんのためにミニチュアスイーツ、家具、食器を制作致しました。 AfternoonTea TEAROOM 様からのご依頼

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