2019年9月10日(火)~21日(土)
今年で5回目になる、切り絵作家・虹囲ななさんと、イラストレーター・かちのちのらさんの二人展。
毎年、動物たちが主役。今年はネコ。です!
さてさて、かわいいポスターに誘われて店内に入ると、大きな大きな招き猫が2匹、カフェスペースでお出迎えしてくれます。
今年の動物たちは、どれも福を店内に呼び込んでくれるおめでたいネコちゃんなのです。
同じポーズをとる2匹のネコたちですが、のらさん、ななさんの個性がそれぞれにあふれています。
階段を上がった奥の壁面には、二人の作品がずらりと並びました。
こちらにも、大きな招き猫たちが。それぞれに、食パンとバゲットを抱えています。
パン屋の繁盛を願って、ネコたちが福をまいてくれています。
ななさんのネコの持つパンには、「SMILE」の文字が切り絵で隠されていました!おしゃれ。
夜になると、光の中に、いちだんと映える作品。お客様をあたたかく迎えてくれるようです。
●のらのネコたち---------------
今年ののらさんは、ことわざにこだわっています。
ネコに小判、猫マタギなど、猫にまつわることわざや古い言葉をモチーフに、躍動感あふれる、リアルな動きを切り取っています。
本物を鋭く観察し、筋肉の動きまで感じられるようなデッサンをしながら、全く自然にはない色彩で彩るのらさんの画風は、どこにもない独特の世界。多くのファンを魅了します。今年は、グッズもいくつかつくり、人気でした。
●ななのネコたち----------------
ななさんのネコたちは、昔話を表現。
桃太郎、浦島太郎、花坂爺さんなど、誰もが幼いころから親しんできた物語を、じっくりと研究し、かわいらしいネコに表現させています。
切り絵の技術はもちろんのこと、ネコの表情の愛らしさに、昔話の世界に入り込んだような気持ちにさせてくれる作品群です。
今年は、すべての作品が、同一のパターンを背景にしています。ひとつひとつ、シルクスクリーンで刷り上げた根気のいいななさんならではの、ていねいな作品です。
●二人展の5周年記念画集が刊行--------------
5年目のななのら展のメインイベントは、記念画集の発行。
5年間の作品をすべて網羅した作品集に加え、毎年、いろいろな場所に行って、その年のテーマとなる動物たちを取材し、研究してきたふたりのこぼれ話を、インタビュー形式でのせています。
●そして楽しい友人の輪-------------------
画集刊行の日は、二人のサインをもらえるミニイベントも開催。たくさんのファンが集まり、おしゃべりにも花が咲きました。
ふたりが参加したキットパス皆画展の主催・仕掛け人でもある日本理化学工業のインストラクター、大山さんも来店。
さてさて、5年は早いですね。仲良く楽しく毎年やってくるおふたりですが、続けていくということは本当にすごいことです。切り絵とイラスト、手法も画風も異なる二人の共通点は、「動物が大好き」なこと。その思いを胸に、準備に準備を重ね、研究し、さらに二人展として合作の作品にも挑戦する、チャレンジ精神も共通。また来年はどんな動物に会えるか楽しみにしています。
過去のパンオスリールでのななのら二人展--------------
「森の収穫祭」 http://pain-au-sourire.jp/?p=4393
「サバンナ」 http://pain-au-sourire.jp/?p=5676
「ななのらオーシャン」http://pain-au-sourire.jp/?p=6794
「ななのらロストワールド」http://pain-au-sourire.jp/?p=8685