2019年7月9日~27日
7月の展示は、パンオスリールと長くて深いご縁のある、本田晶大さんの3週間でした。
一人でできるより二人でできるほうが、はるかにたのしくて、うれしい。そんな二人のメッセージです。
「どなたのデザインですか?」「かわいいですね」と、いつもいつも聞かれる、パンオスリールのロゴ。
それをデザインしてくれた、パンオスリール専属アートディレクターが、いよいよ、ベールを脱いで、少しずつお披露目していきます。
●ギャラリーをにぎわした二人------------------------------
本田晶大さんは、大手広告代理店のアートディレクター。
店内には、彩るかわいい手書きのイラストが勢ぞろいしました。白く塗りつぶしたキャンバスに、ひとつひとつ手描きした、双子のようなふたりが、二人でできるとうれしいメッセージを届けます。
店内のもうひとつの大きな壁面には、カッコいい服が並びました。
既存のTシャツに、穴をあけたりデザインした布を貼り付けたり。
これは、本田晶大さんの息子さん(高校一年生)の作品です。そう、今回のギャラリー展示は、「二人の子供たちの絵」であると同時に、
親子二人の展示でもあるのです。ひとつとして同じもののないイラスト、そしてひとつとして同じもののない洋服。オリジナルを追及する親子のそれぞれの挑戦です。
●本田晶大さんはスゴイ人 その①----------------------------
本田晶大さんは、雑誌ソトコトの創刊当時から表紙、環境広告をデザインをしてきた敏腕アートディレクターです。
毎月の特集を一枚の広告デザインに仕上げてきました。特集は、温暖化・生物多様性・社会的起業・地域・NPOなど、多岐にわたります。
伝えたいことを、ギュッとひとつのデザインに凝縮するアイディアは、一人で考えたものだそうです。
ソトコトの巻末に掲載され、表紙になり、電車の中刷りになり、、多くの人の目に留まり、足を止め、考えたくなるような一枚のデザイン。
パンオスリールのパンも、登場したことがあります。
●本田さんはスゴイ人 ② ---------------------
本田さんは、「アクティブラーニング こんなのどうだろう研究所に所属し、教育について研究しています。
本田さんは、小児科「みくりクリニック」で、子供が育つ環境を総合プロデユースしています。発達に隔たりをもつ子供もそうでない子も、自ら考え、発想し、一緒に楽しめる独自のクリエーティブプログラムを多数提案しています。
https://www.micri.jp/consultation/micri-ative/index.html
●パンオスリールとのご縁--------------------------
本田さんとパンオスリールのご縁は、2011年。8年も前にさかのぼります。
まだ、店舗もなく、一人でパンを焼いてレストランに卸していたころに、ロゴをデザインしてくれました。
それがパンフレットやホームページになりました。
そのころのレポートはこちらです http://onsundaybake.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/pain-au-sourire.html
そして、2011年。今の場所にベーカリーカフェをオープンする際に、パンフレットも、メニューも、プライスカードも、店の看板も、ユニフォームも、カフェメニューも、パンを包む袋も、、店内のどこでもみかける、パンオスリールのシンボルのロゴをお願いしました。
パンオスリールこの地に店を構えるよりずっとずっと前から、ボランタリーに関わり続けてくれている、パン屋のアートディレクターです。
さらに、開店からずっと続けてきた落語会「スリール亭」のご案内など・・。
●参加者大満足の二つのワークショップ ————————————————————–
さて、今回の展覧会では、店内を彩るかわいい手書きのイラストに加え、「だれでもデザイナーになれる」楽しいワークショップを開催しました。オリジナルをつくる魅力とこつ、何より楽しさをを、てほどきしてもらいました。
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ワークショップ だれでもデザイナーになれる!
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第1回 自分をうりこむ名前デザインを作ろう-----------------
7月20日(土)17:00
これは、名刺を成果物としたワークショップですなのですが、名刺を作ること以上に、自分の特徴ってなんだろう?と考え、それをデザインにするとどうなるだろうと想像する・・そしてつくったものを見てみんなでわいわいと楽しむ。。そのプロセスの中に学びがあるワークショップでした。
第2回 オリジナルのTシャツづくり 好きなポケットをつけよう-----------------
7月27日(土)16:30~
こちらは、店内のもうひとつの壁に、手作りの服を展示した、本田さんの息子さん(高校一年生)が先生のワークショップでした。
先生が用意してきた、生地も柄もかわいくて、ユニークなポケットを使って、自分だけのTシャツを完成させます。
こちらのワークショップも、自分で着てみたいTシャツを完成させることがゴールですが、考えたり想像したり、ひらめいたりといったプロセスを楽しみ、私だけのオリジナルをつくる楽しさを体感するワークショップでした。
先生の用意してきたポケットは、大きな穴があいていたり、鉛筆一本だけはいるサイズや、透明など、ポケットの概念を越える発想力。そのうえ、すごいミシンの腕前に、彼を自然と『先生』と呼んでしまった、かなり年上の参加者のみなさんでした。
…
RYUAくんの自作のポートフォリオ。圧巻です。
インスタグラムはこちらです https://www.instagram.com/ryua102213/?hl=ja
●また2021年に。「力をあわせてできること展」----------------------
ひとりよりふたりでしたほうが楽しいことはいっぱいある。
それを実践した、本田晶大さんと、息子さんの、ユニークな展示会。
オリジナルを産み出すことの楽しさは、パンづくりと同じですね。
果てしない可能性を秘めた『力をあわせてできること展』は、再来年、またパンオスリールにやってきます(^.^)
この、かわいいイラストと、なんともいえない素敵なメッセージ。