【報告】ギャラリー62 NORIO MONMA Exhibition “Menuett” 門馬則雄展 2019 

 

 

2019年5月7日~25日

新緑の季節、ゴールデンウィーク明けのギャラリー展示は、門馬則雄さんの個展が開催されました。

イラストレーターとして書籍装画、新聞挿絵、雑誌挿絵、ポスター、広告、子供服、グッズのイラストレーションなど、広く活躍する門馬さんのペインティング作品です。

作家よりご挨拶

個展を行うのは2015年以来、約4年ぶりとなります。 今回はおもに2017年秋からInstagramにて発表している近作のペインティング作品よりその一部を展示します。 今回の作品シリーズは日頃スケッチブックへランダムに繰り返し描く自分にとっての身近なイメージ ー玩具、動物、そ の他身の回りのものや様々な図説のイメージなどーそれらのスケッチをもとにシルクスクリーンや和紙のコラージュな どの技法を駆使し大小のキャンバスや板に描きだすコンセプトの作品群です。 新緑の季節のおり音楽を楽しむような気持ちで作品のモチーフや色が生み出す様々な表情を感じていただけると幸いです。

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パンオスリールには、日頃もパンを食べに来てくれるお付き合いもあり、初めての個展ですが、会場をよく知る作家。

パン屋の壁面をおしゃれでウキウキする空間に一新してくれました。

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●インスタグラムで評判の作品群-------------------

今回の個展は、数年ぶりとなる門馬さん。ここ数年、インスタグラムで発表し、特に海外からの反響が多い作品群を発表しました。

板やキャンバスに、動物や玩具などをモチーフにしたスケッチを描き、和紙を貼り付けたり、シルクスクリーン、コラージュなどの技法を用いて、立体的な作品に仕上げています。

圧巻は、壁面の一角を占めるおおきな作品。シルクスクリーンで表現されたランダムな動物や小物たちと、やさしいカラー、思いのままにコラージュされた和紙・・。大きな作品ほど、自由に、それぞれの素材が生き生きと私たちに語りかけてくれるようです。

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●板に、キャンバスに、、。--------------------

門馬さんの作品は、描く画材や技法も多様ですが、「どこに描くか」もユニーク。板に直に描いた作品も。素朴で、一見子供が描いたような質感を感じます。店を訪れたお客様は、一様に、「かわいい!」「すてき」「おしゃれ」という声が。海外のアーティストですか?という声もよく聞きました。

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●立体やポストカード、作品集も発表-------------------------

パンオスリールの入口を入ってすぐの飾り棚には、立体の作品や、ポストカード、後半には作品集も並びました。立体物は、門馬さんのなんともいえないバランスのよさを感じます。

ポストカードや作品集は、気軽に多くの方が手に取ったり自分に、プレゼントにと購入。大人気でした。

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●門馬さんという人、仕事、そしてたくさんのお客様---------------

彼は、書籍装画、新聞挿絵、雑誌挿絵、ポスター、広告、子供服、グッズのイラストレーションなど 、多彩に活躍するイラストレーター。

現在連載中のイラストレーション (2019年4月現在)   ウェブ平凡連載「東京日記」装画・挿画(川上弘美著・単行本第1~5集・平凡社 / 文庫版第1集・集英社) Sports Graphic NUMBER 巻末カラー連載コラム「Who is a dreamer?」挿画(水野良樹著・文藝春秋)

 

「川上弘美さんの著作、東京日記シリーズでは表紙・挿絵ともにいつも門馬さんの動物やモノたちが登場します。
今回の個展では、それら書籍の仕事の一部を閲覧できるコーナーも設けられました。

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会期中は、多くの友人や、出版社など仕事関係の方、インスタグラムや個展を楽しみにフォローしているファンなど、多くのお客様がいらっしゃいました。門馬さんは、ハード系の甘いパンを少しずつ食べながら、静かに店の一角・ご自身の作品に囲まれて腰掛けています。

友人が訪れると、楽しくおしゃべり。男女問わず、陽気なおしゃべりに花が咲いています。

パン屋のお客様が作品を眺めていると、控えめに、誰にでも親切に、ひとつひとつの作品を一緒に見て回ります。

「これは絵本をイメージしているのですか?」と聞かれると「そういうつもりではなく、思いつくままに重ねて言っています。でも絵本というイメージもいいですね」という風に、見る人の感想をていねいに聞き、そうした声に触れることを楽しんでいるようにみえました。

アートギャラリーとは異なる、「パン屋の壁面で開催する個展」ということを理解し、その良さを味わい、ご自身の糧にしているという印象を持ちました。

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予約のパンが並ぶ棚の背景になっています。パンとアートのコラボ!

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会期中に、ファンになったお客様も多かったと思います。これからも、インスタグラムを通じて、新しい作品に注目しましょう。

そしてまた、パンオスリールで、開催される個展を楽しみに!

 

 

 

個展を終えて、作家より---------------------------

今回の展示では、来てくださった方々からいろいろな感想や意見を聞けたり
また現在取り組んでいる作品シリーズを自ら客観的に見る機会にもなり、
たいへん有意義な時間を過ごさせていただきました。
美味しいパンをいただきながら、落ち着くカフェスペースで自分の作品に囲まれて
過ごせたのは本当に楽しい経験でした。

プロフィール ---------------------------

門馬則雄 NORIO MONMA

1970年 東京都生まれ。セツ・モードセミナー研究科卒業。

1998年よりアーティスト、イラストレーターとして活動。

イラストレーターとして書籍装画、新聞挿絵、雑誌挿絵、ポスター、広告、子供服、グッズのイラストレーションなど の仕事多数。

現在連載中のイラストレーション (2019年4月現在)   ウェブ平凡連載「東京日記」装画・挿画(川上弘美著・単行本第1~5集・平凡社 / 文庫版第1集・集英社) Sports Graphic NUMBER 巻末カラー連載コラム「Who is a dreamer?」挿画(水野良樹著・文藝春秋)

[門馬則雄 Website] noriomonma.com

2017年12月から2019年4月現在、Instagramにて定期的に新作を更新中。」 instagram.com/noriomonma/

 

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