【報告】ギャラリー56「10years」 ひびのさなこ個展 2019_1月

2019年1月8日~2月2日

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「はんこな日々」でおなじみ。毎日、消しゴムハンコを作り続け、パンオスリールでもグループ展や個展を開催してきたひびのさなこさん。消しゴムハンコのクオリティの高さに驚き、たくさん買ったお客様も多いはず。

そのさなこさんは、近年は、本格的な版画に挑戦。大きな作品や、機関誌も手掛け、また、地元の蒲田をベースに、店やお風呂屋さんなどを巡るスタンプラリーのスタンプや、地元の地ビールのラベルなど、まちと人をつなぐような、新たな世界に挑戦し続けています。

そして、アーティスト活動を始めて、10年目の2019年。10年の軌跡と、これから展開するアートをぎゅっと詰め込んだ個展「10years」を、パンオスリールのギャラリーで開催してくれることになりました。

大人から子供まで、多くの方に見て、触れていただきたいアート作品がそろいました。

 

●はんこ作家の新しい世界~版画とさなこ -----------------------

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「いちにちいちはんこ」と謳い、毎日、ひとつずつ消しゴムハンコを彫り続け、発表してきたさなこさんですが、昨年くらいから、ボール紙を使った版画にも挑戦しています。個展を開いたり、小冊子を発行したりと、精力的に作品作りを続けています。キットパスを使用して仕上げる版画は、小さいからこそ精密緻密なことがおもしろい消しゴムの作品とは違い、モチーフによって、刷り方を変えていくおもしろさがあります。

今回いちばんの力作は、カフェの壁面いっぱいの、リンゴをモチーフにした作品。「LIFE IS WHAT YOU MAKE IT」。

 

●羽田バル。東京の地ビールのラベルをデザイン -----------------------

さなこさんには、近年、多くの企業から、版画によるラベルやロゴなどのデザインを依頼されることが多くなりました。特に、地元蒲田では、地域のお祭りやイベントに積極的にかかわり、地域活性化にも一役かっています。

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こちらは、東京の地ビール・羽田バルさんのフルーツ酵母でつくったビール。山形のラフランスと、紅玉を使用しています。モノクロだけで表現した素朴でおしゃれなデザインは、誰の目にもとまります。

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期間中、パンオスリールでも、羽田バルさんのさなこラベルのビールを販売しました。写真は、フットワークのいい羽田バルの皆さん。何度も足を運び、パンもたくさん食べてくれました。パンオスリールもお知り合いになれてうれしかったです。

 

●やっぱりハンコもね。-----------------------

迫力ある版画ももちろんですが、やはり、お客様はハンコを買って帰りたい。ということで、初めは少量の樹脂加工したハンコを販売していましたが、1週目の終わりから、これまでの作品集を展示し、欲しい人は、会期終了後に、樹脂に加工してお届けする、というコーナーをつくりました。

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数年ぶんの「いちにちいちはんこ」は、眺めているだけでも楽しくて、その日にさなこさんに何があったのだろうと想像してしまう、日記のような楽しさもあり、テーブル席にファイルを運んで眺めるお客様の数多くありました。

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はんこを選ぶお客様

 

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1月から再開した「いちにちいちはんこ」。期間中に少しずつ増え、最終日には、壁いっぱいになりました。

 

 

●サポーターがいっぱい 来訪者と参加型はんこ押しコーナー -----------------------

(さなこさん談)個展をやっていると、本当に久しぶりの再会があったり、思わぬ出会いがあったり、以前から繋がったら面白いなーと思っていた方同士が同席したりと、たくさんの縁を目の当たりにします。今回もそんな出来事がちらほらと。こういうことも個展をやる楽しみだったりして。

初日から、アーティスト仲間(パンオスリールに展示をした作家さんも多く訪れました)、地元・蒲田のお仲間、かつての職場の仲間、現在、共に勉強する仲間、旧友、いちはんこのファンの皆さん、パンオスリールのお客様で前回ハンコを購入した方々など、いろいろなひとがやってきました。

壁に「さなこてん 10years」とだけ押されたハンコの周りに、日ごとに、作品を鑑賞しに来た人たちの手によるメッセージが、さなこさんの文字ハンコで押されていきます。

 

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4月にギャラリー展示をするアーティストと、ギャラリーをいつも見に来てくれる陽気なお客様

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ギャラリーを経営するアーティストとその家族

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次にリレーをつなぐアーティストは、一番足しげく応援に来ました。ビールもたくさん飲みました。

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●サポーターがいっぱい クロージングパーティ-----------------------

最終日には、クロージングパーティが開催されました。

「人が来るかなあ」と、いつも心配顔のさなこさんですが、もちろん、びっくりするほどたくさんの方がいらっしゃいました。

皆で、パンを食べたり、ビールを開けながら、思い思いの話に花が咲きます。

「主役になるのはなれていないので・・」と、常に控えめなさなこさんですが、知らない人同士を紹介したり、共通の話題で人と人がつながって楽しそうにおしゃべりをするのを見るのがいちばんの喜びのように感じます。そんな人柄が、周りの空気をほっこりとさせてくれます。

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 ●これからのさなこさん -----------------------

半年ほど前に、ずっと考えていたことを実現するために、新しい一歩を踏み出したさなこさん。

そのことは、何かの終わりではなく、新しい関係性や、新しいアートの世界の始まりであったことを、強く感じられた今回の個展だったのではないでしょうか?様々な場面で関わった人たちが「アーティスト ひびのさなこ」の作品を鑑賞するために訪れたことは、今後の活動に広がりをもたせることになったのではないかと感じました。

誰もが認めるユニークな発想・視点のすばらしさと、高い技術、そして好奇心。そして人や動物や自然、ものに対する細やかな愛情は、これからハンコでも、版画でも、デザインでも、可能性がいっぱいです。

これからの10年を、楽しみに!!

 

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ひびのさなこ-------------------

版画家。 はんこな日々。の中の人です。 版画なはんこを制作しています。

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