【ギャラリー58】近松素子個展 エブリデイ、フォエバ(everyday,forever)」2019_3/5~19

2019年3月5日(火)~16日(土)

ギャラリーは、近松素子さんの銅版画の世界です。

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オモテ面

彼女の作品には、静物にも、生き物にもみえる、不思議で、奥行きのあるモチーフが描かれています。

穏やかな色。日本的でもあり、無国籍にも見える・・。見る人にゆだねているような静かで心豊かな世界が広がります。

作者がこだわり続けてきた銅版画の美しさを、間近に感じてください。

今年の展示では、2月に個展を開催した西村公一さんとの共作の作品も展開しています。

2月の展示期間中にも掲示していた、西村公一のハートと、近松素子の版画がひとつになった作品群。

こちらも合わせてお楽しみください。

切手面

作家より-----------------------------

「無色からの色」throughoutによせて
 
細密で黒い絵…そういったイメージが強い銅版画。
間違いではないのですが、銅版画の絵具(インクと呼んでいます)はカラーも豊富で、混ぜれば無限に色を作れます。
カラーの作品を作る近松ですが、イメージが浮かんだ時は無色です。自分が何を作るべきか見えた時には、色はないのです。
版を作っている間もそこには色はありません。
刷る段になって、版とラフなイメージスケッチを前にし、対峙していく中で色を探します。ゆっくりあぶり出してゆくような。
本展のタイトルは昨年と同様、「エブリデイ、フォエバ」。
副題をthroughoutとしました。
これは前の会期に展覧会をしている西村公一氏の展覧会タイトルから引用したものです。
日常を生きていくことを光として捉え、制作している近松ですが、日々溢れる色とりどりを一旦リセットし、改めて色を探し出す。その行為と、その行為によって創り出されたものが、私にとっての「throughout」と考えました。
無色の中から浮かび上がった色が、見る人の中に溶け込んで、その人その人の日々の中に彩りを添える事ができたらと思います。
本展では、西村氏の展覧会からバトンタッチを受けて、共作も引き続き展示します。異なる技法の作家が、それぞれ追うイメージを重ねる事で、また違う何かが現れました。この偶発的に生まれた空間を、作家自身も楽しんでいます。
 
                                                      近松素子 
主な個展
ギャラリー白(大阪)’90 ’99 ’00 ’04 ’07 ’09 ’11 ’13 ’15 ’17

Oギャラリー(東京)’08 ’10 ’12 ’14 ’15 ’16 ’18

OLD BOOK & GALLERY SHIRASA(神戸)’11 ’12 ’13

ギャラリーアライ(兵庫県西宮市)’16 ’18 

他多数

 

主なグループ展

Internatinal Print Exchang programme(インド)’17

ギャラリズム in 中津(大阪・ギャラリー白より出品)’17

いきづく空間(大阪)’05〜毎年  ’19年3月18日〜24日まで銀座Oギャラリーにて開催予定

アトリエ凹凸展(西宮・大阪・東京・仏・露)’93〜毎年

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