【報告】ギャラリー49 三本木海人「マダガスカルアイランド」展 2018_07_08

2018年7月10日(火) ~8月4日(土)

様々なハンディキャップを持った人が、その人の好きな事・得意な事で活躍する福祉施設・スタジオCOOCAに所属する三本木海人くんの個展が開催されました。三本木君は、大胆な色使いと力強いタッチ、ユニークな視点が特徴の作家です。

マダガスカル大使館から、マダガスカル公認アーティストとして、公式証書も授与されています。

マダガスカルの自然や動植物、そこで生活する人々を、独特の視点から描いて、数々のメディアにも取り上げられました。 

例/神奈川新聞 http://www.kanaloco.jp/article/165073

待ちに待った、三本木海人と、現在、彼をプロデユースする、studio COOCAの展示会。楽しかった1カ月を、レポートします。

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三本木海人君との出会い————————————————————–

昨年夏に、パンオスリールで開催した「キットパス皆画展」。

知的障がいをもつひとも含めて100人のアーティストが、「キットパス」という画材を使用して、それぞれの作品を描き下ろし、にぎやかにギャラリーを彩りました。http://pain-au-sourire.jp/?cat=24&paged=2

あれからちょうど1年。キットパス皆画展で、パンオスリール店主が大好きになったアーティストの三本木海人くんに、今年の夏は、個展をしていただくことをお願いしました。

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キットパスの皆画展2017.ご家族で来てくれました。

 

●スタジオCOOCAとの出会い————————————————————-

 パンオスリールの壁を、鮮やかな三本木君の絵でいっぱいにしたい、という店主の思いは、現在、彼が所属するスタジオCOOCAに届き、全面的にプロデユースをお願いすることができました。

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6月の打ち合わせの様子。主役の三本木君(写真後方左)と担当スタッフ三堀さん(写真後方右)より目立っているのは、貫録の、カフェCOOCAの店長・トモヤくん。パンが大好きで、パンオスリールに早くもなじんでピースサイン。うれしいお客様でした。

そこで、展示の始まる前には、こちらからも、カフェ&ギャラリーCOOCAと、2回のスタジオに、ごあいさつにいってみました。

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平塚にある、COOCAは、商店街のコーナーに位置します。ちょうど、ギャラリー展示「CANTO!」を開催していました。

地元のミュージシャンCANTOが、平塚でライブを行う時期に合わせた、コラボ展示。CANTOの音楽に合わせた、南米の情熱的な作品が並びます。

有名な平塚の花火大会のポスターも、COOCA所属のアーティストが手掛けるなど、地域に密着した様々な活動を展開しているそうです。

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力強い作品と、色使いに、飽きることなく何度もギャラリーを回りました。

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ギャラリーの一角には、小さな小屋が建てられており、その中には、作品をモチーフにした様々なグッズを販売しています。これらの一部も、パンオスリールにやってくるのだなと、わくわく。

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て、カフェを経営しているCOOCA。せっかく訪ねたので、パンケーキとサンドイッチ、アイスコーヒーを注文。

ゆっくり待ってください。という案内がありました。2階のスタジオでアートを描くアーティストたちが、交代で、カフェでも働いているのです。

なるほど。こだわりのコーヒーは、パンケーキを食べ終わって、しばらくしてから出てきました。こだわりのペースに、お客様のほうで合わせる、というやり方です。スタッフが手を出しすぎない、COOCAカフェのこだわりです。ゆっくりと待った味は、本当にどれもこれもおいしくて、カフェを営むものとして、参考になりました。

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カフェの片隅では、三本木君が、マダガスカル展の、カメを描いていました。お客様は、こんなライブパフォーマンスも観ながら、食事をすることができます。

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さて、食事の後は、2階のスタジオに行かせていただきました。

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 三本木君の制作コーナー。そして、仕上がった絵の数々を、少しだけ展示前に拝見。

この絵が仕上がるまでには、しばらくマダガスカルの絵から離れていた彼が、パンオスリールのオーダーに応えて、再びチャレンジすることのむずかしさがあったそうです。今、描きたいものを自由に描いてきた作家にとって、このことは、全く新しい挑戦で、スタッフの皆さんとともに、何度も何度も描きなおしながら、彼自身の満足のいく仕上がりを求めていったことをお聞きしました。

そして仕上がった絵は、以前のマダガスカルの絵とは少し違う、ダイナミックで力強いものになっているように感じました。

こうした話を聞いたり、COOCAを訪問したことは、その後の個展の期間、多くのお客様に私たちの言葉で、お話しすることにとても役立ちました。

 

●搬入の様子——————————————————

さて、搬入は、トモヤ店長、スタッフ三堀さん、そして画伯三本木君という、3人のコンビで陽気に行われました。

マダガスカルとは直接関係ありませんが、大作のティラノサウルスも天井からぶらり。

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●パンオスリール「マダガスカルアイランド展」作品の数々—————————————————–

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まず、誰もが目を奪われるのが、店内の大きな壁一面に描かれた、壁画のような大きな作品。マダガスカルで働く人々の日常を描いています。これは、最後に描いた作品で、数々の小作品を描いたあとは、一気に描き進み、ライブパフォーマンスのように、ネット上でも制作途中の様子を公開するほど、一気に描いた作品です。

 

 

 

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いま、三本木君がいちばん力を入れているのが、「ドリームクリスタル」。様々なオリジナルキャラクターを創造し、いずれ、このキャラクターを題材に、ゲームソフトを開発するのが、夢だそうです。今回の展示では、ゲームソフトを開発するための仲間を募集する、という目的もありました。

ギャラリーの一角に、大きなポストを置いて、仲間となってくれる人の署名を待ちました。なんと、何人かの人たちが、ぜひ仲間になりたいと、投函していきました。ゲームソフトに関わる人を紹介できる人、小説を書いている人、そしてパンオスリールで展示したアーティストなどです。これからの展開が楽しみです。

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今回の展示で、皆の目を引いたのが、針金で制作した恐竜。展示搬入時に天井からつりさげたティラノサウルスに加え、会期半ばには、さらに大きな作品、プラキオサウルスが仲間入りしました。肉食恐竜と、草食恐竜が、にらみ合う、カフェスペース。

夏休みを迎えた子供たちの、評判になりました。

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●COOCAのグッズも大評判 様々な人の驚きと関心を。———————————————–

店のグッズコーナーの大部分を使って、たくさんのCOOCA所属アーティストのグッズを販売しました。COOCAの目的である、様々なハンディキャップを持つ人の仕事としてのアートという姿勢に共感し、がんばって販売しようと意気込みましたが、中途半端な努力は無用。かわいいグッズは、パン屋のお客様に、瞬く間に売れていきました。ハンディキャップを持つ人のグッズだと知らずに購入する人が大半。

そして、手に取った後に、作者たちのことを知り、COOCAや、平塚のカフェ&ギャラリーに関心を持つ、という人が本当にたくさんいらっしゃいました。我がスタッフたちも、すっかりファンになり、ほぼ全員が、何かしらのグッズをゲット。そして平塚においしいパンケーキを食べに行く計画をたてています。

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●見に来た方々  ————————————————————-

会期中は、三本木君のはじめての個展を見に、知人の方々が本当にたくさんお越しいただきました。

さらに、前述したように、パン屋のお客様たちに、三本木君の絵と、COOCAのグッズは大評判。誰かのプレゼントにしたいという若い女性や、小さな女の子を連れたお母さんたち。男性もペンケースなど買っていきました。

これまでパンオスリールで展示をした作家の方々も、たくさん見に来ました。皆が、色使いや構図、描きたいものを素直にのびのびと描いた作品に、刺激を受けたという感想。

 

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会期中は、COOCAの皆さんもまた、渋谷までお越しいただきました。そして、たくさんのパンを食べてくれました。

創始者、関根社長も来店。30年で、障がい者アートへの関心や理解はまだまだこれからというところ。積極的に様々な場所で作品を広めていくことの重要性を話してくださいました。

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ギャラリーCOOCAの施設長さんと我がスタッフ。

 

●搬出。交流。そしてこれからのこと——————————————–

楽しい1か月の展示も終了。三本木君は、夏のキャンプに旅立ちました。まだまだ、消化しきれていないところですが、渋谷と平塚、交流は始まったばかりです。このご縁を大切に、それぞれの得意を生かして、交流を続けていけることを願っています。

三本木君は、別の作品を描きおろし、次の「キットパス皆画展」でも展示します。お楽しみに!

 

ポストカード表

 

三本木 海人kaito sanbongi-----------------------

studio COOCA所属作家。多彩なタッチで途切れなく

創作を続けるstudio COOCA期待の新人。

学生時代より創作に励み、マダガスカル公認アーティスト

として認定される。今回はマダガスカルをテーマに描いた

新作を多数展示します。

©46earthという会社を創りドリームクリスタルという自作

ゲームを出すのが夢。キャラクターは既に1100種類以上考

案済み。協力者を募集中です。

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今回の展示では、studioCOOCAに所属するアーティストたちの、かわいいグッズ販売もあります。お楽しみに。

ハンカチ ペンケース納豆

 

 

 

◆studioCOOCA (スタジオクーカ)https://www.studiocooca.com/

スタジオクーカは様々なハンディキャップを持った人が、その人の好きな事・得意な事で活躍する、仕事を得ることを目的に活動する福祉施設です。絵画・創作・オリジナルグッズ製造・展示販売やパフォーマンス活動を行っています。【事業内容:生活介護・就労継続B型】

〒254-0052 平塚市平塚4丁目15-16 tel:0463-73-5303 / fax:0463-73-5305

【アクセス】平塚駅西口より徒歩20分。バス:北口3番乗り場より21・22・77系統。10番乗り場より28系統に乗車。「桧扇町」下車1分。*西口駅前でレンタサイクルが¥200で借りられます。

 ◆GALLERY COOCA (ギャラリークーカ ) https://www.studiocooca.com/gallery-cooca

スタジオクーカのギャラリーです。カフェもあります!

〒254-0042平塚市明石町14-8  0463-67-7520【アクセス:平塚駅から徒歩6、7分】【事業内容:生活介護】​

◆care home CLASSO(ケアホームクラッソ)

スタジオクーカのグループホームです。【事業内容:共同生活援助】

〒254-0912 平塚市高根72-1

 運営 : 株式会社愉快 生活介護・就労継続B型事業所

事務局 : studio COOCA 内

 

 

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