2019年9月24日~10月20日
秋の実りの時期、店内は、パンと小麦畑の絵画であふれました。
近年様々な祭りやイベントで、その内容に応じた絵を奉納してきた、イラストレーター誉田哲朗氏の描き下ろし個展。
作家より 「パンといえば小麦。おいしいパンの店で五穀豊穣を祈る作業として 「描く」を奉納する10日間。お店の繁栄と五穀豊穣を祈る作業として小麦畑やパンをはじめとした作品を描き展示します。」
季節のスタートにふさわしい展示でした。
●鉛筆で表現する、あくまでも繊細な、パンをはじめとした奉納の絵画たち---------------
まず、道行く人からもよく見えるカフェスペースの壁面には、パンのデッサンが並びました。
これまでも、日常的に、打ち合わせや待ち合わせに、パンオスリールを利用してきた誉田さん。いつのまにかこんなに繊細にていねいに、ひとつひとつのパンを描いていたのですね。パン屋よりもじっくりとパンを観察していたかもしれません。
ほかにも、池の水の透明感や動きが見事に表現された鯉のスケッチ。これも奉納品のようです。
●そして小麦畑 さらに奉納品-----------------
店内に入って正面の大きな壁面には、誰もが目をとめ、足を止めてしまう、壮大な小麦畑が描かれました。
パンオスリールの小麦のふるさと、北海道の風景を思わせる畑と、独特の文様で描かれた大きな空。その空に浮かぶ雲は竜のようにたなびきます。
小麦畑の傍らの壁面には、誉田さんの渾身の奉納品である、梅の絵がおかれました。
金屏風のような背景に、満開の梅と、鶯。これは、お客様方もすてき~、すごい~と、感嘆の声があがりました。
ぜひにと、記念写真を撮っていらした、近所のきもの専門学園の講師の皆様
●誉田さんを囲む人たち
イラストレーターとして、数々の受賞もしてきた誉田さんですが、一方で、全国のイラストレーターを支える組織の代表理事も務めています。
個展を見に、イラストレーターとしてのファンや、仕事関係のメディアの方などに加えて、後輩のイラストレーターの方も多く訪れました。
個人で活動するイラストレーターは、仕事のことや、技術はもちろん、今後の生き方、生活までも含め、相談相手がいるとありがたいもの。誉田さんはたくさんの人の相談に乗ります。そのお人柄から、人を紹介したり、つないだり、といったこともするので、いつのまにか大忙し。
写真はあまりとりませんでしたが、各地で開催するイベントで出会った、有機農業関係の方や、音楽仲間など、分野も年齢も、様々な方が訪れました。そして、皆さん、本当にたくさんのパンを召し上がり、うれしい!
パンを食べに来た子供たちのために、即興でイラストを描いてプレゼントする一コマもありました。
さて、またいつか、このギャラリーに戻ってくることを約束しつつ、小麦畑は、次の会場へと旅立っていきました。
誉田さん。たくさんのパンを食べてくれてありがとうございました。
●作家よりご挨拶-------------------
無事に10日間の個展、終了致しました。久し振りの方、新しいお会いした方、今まで、ゆっくりお話する機会がなかった様々な方とお話出来て、貴重な時間を過ごせました。30余人のお会い出来た方だけでなく、僕が行けなかった時間にも、沢山の方々にメッセージ頂き、心より御礼申し上げます。当面次の個展の予定はありませんが、よりグレードアップして、また、皆様とお会い出来たらと思います。気にかけて頂いた皆様も含めまして、本当にありがとうございました。
小麦畑の絵は、熊谷圏オーガニックフェスティバルのエンディング、EATBEATの会場(PUBLICDINNER)でも、御披露目する予定です。こちらにご参加される方は、お楽しみに❗